フィレンツェの風に抱かれて [VHS] |
海外ロケで大胆になったんでしょうか、若村麻由美さんの濡れ場シーンあります。
映画館で観た時は大事な部分が「見えた」と思うんですが、ビデオではどうでしょうか。 |
トゥーランドット*歌劇 [VHS] |
西欧人の悪趣味としか思えない筋書きで、どうしても入れなかったこのオペラをここまで深い劇にしたことに敬服しました。
特に中継ぎであるはずの第2幕第1場でさえ、自国への何ともいえぬアイロニーを感じてしまうくらいに見事な演出。 さらに本来難しいはずの階段をうまく活かして、コーラスを通じて観客ではなく、ここに立ち会っている北京の人民と化してしまうという。 舞台演出のすべてを通じてプッチーニの言語が中国言語に再創造されていく過程となっています。そういう意味では蝶々夫人ももっと大胆な演出ができないものかと思ってしまいました。 |
3大テノール 世紀の競演 |
お三方ともすばらしい歌声なのですが、あまり心に響いてこなかった。自分でも意外に思えました。声、技巧とも全くすばらしいのですが、心がこもっているようには聞こえなかったです。3人で競い合っていたのか、自己主張が歌声に入ったのではないでしょうか? |
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲全集 |
弦楽四重奏の演奏をよくしますので、Tchaikovskyの弦楽四重奏の勉強用に購入
してみました。解釈が少し古いのかなと思っていたのですが、さすがに一流の 団体の録音だけあって、今の演奏としてもとても参考になるものでした。 特に、Tchaikovskyのスコアを忠実に表現しているのが印象的でした。実用譜と してペータース版も良く出回っているのですが、このボロディン四重奏団の録音で、 ペータース版の編集者の勝手な書き込みがどの程度問題かを認識させられました。 録音も悪くないのですが、MP3プレーヤーで聴くとやっぱりかなり音色に不満が 出てしまいます。やっぱりCDウォークマンででも直接CDから聴いた方が断然良い 音質でした。 |
3大テノール 世紀の競演 [DVD] |
もはや今日、三大テノールも「商業化」してきているが、これは「イベント」として初めて三人が集ったもの。今後も4年おきに続くとはつゆ知らず、本日限りという気持ちで気迫あふれる名演奏に徹している。 その後のアメリカ、フランスでは、選曲が開催国に偏っていたが、本作品は全世界的な視点とオペラのマスターピースで構成されている。名曲「マレキアーレ」が入らなかったのは残念だが、メイキング編(別売)ではピアノを囲んで三人が楽しそうに熱唱しているので、そちらも必見。 舞台はローマの古代遺跡、音響の都合上2つのオーケストラを動員しているが、いずれも大迫力に寄与している。「星は輝きぬ」のバックとしてこれ以上ない最高の舞台である。 さらにCDには収録されなかったオーケストラのみの演奏が入っている。オペラで忘れてはならないヴェルディの曲は、ここでカバーされている。 |
旅行ガイドブック:ローマ・ミラノ・フィレンツェ・ベネチア [JALガイド] (JALガイド) |
薄い冊子でコンパクト・かさばらず、旅行に持って行くには最適な本だと思います。(結構薄いので本という感じはしませんが)。
薄いと言っても、地図は詳細で現地で実際に役に立ちそうですし、主要な観光スポットはすべて網羅されているようです。 何といっても値段が安いのがいいですね。 ローマ・フィレンツェ等の主要都市中心の旅行に行くのでしたら、これ一冊で十分だと思います。私は、旅行ガイドはこの本1冊だけ持ってイタリア旅行に行くつもりです。 ただ旅行に行く前に、旅行ガイドを読み物としてじっくり読みたいという人は、もう一冊 別の本も買った方が良いと思います。 |
わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡 (塩野七生ルネサンス著作集) |
塩野七生という作家は 自分が女性であることを縦横無尽に使って
いる点では 特筆すべき作家である。好きな男に肩入れしている時の 塩野は 「だって好きだからしょうがないじゃない」と言い切って いる。これに反論することは難しい。塩野自身が それを分かって いて そう言っている。これを確信犯と言うのである。 そんな塩野の想い人の一人が マキアヴェッリである。彼は 「君主論」で 日本でもよく知られている。マキアベリズムという言葉 は 日本でも悪い響きを持って言われる。そんな彼の悪評に我慢が ならないのが 深情けをしてしまっている塩野である。 本書で マキアヴェッリの生涯に親しく触れることが出来た。 そこで描かれる彼は 幾分が滑稽味を帯びた 我々と等身大の男で ある。塩野は 彼を我々の目線に下げた上で その稀代の現実主義を 説く。 実際 「君主論」を読んで見ると 彼は 科学者の視点で人間を 語っているだけのように思えてしかたない。善悪を超えて 実態を 冷静に叙述する彼は 正しく科学者である。 そんな彼を 愛をこめて塩野七生が描き出す。面白くないわけがない。 |