キューティーハニー [VHS] |
ホロリとくると言われたサトエリと市川さんの友情は、ステロタイプな設定にしか感じられずに1ミクロンも泣けませんでしたが、アニメの背景に実写を重ねて動かしたりと、目が回るような演出が楽しい、ハイテンション・お馬鹿アクション映画。 アニメとかけ離れたサトエリ・ハニーを可愛いと思えるかどうかが、この映画を楽しめるかどうかの境界線だと思うのですが、僕は許容できました。スタイル抜群だし、アニメまんま顔の人間なんていない(いや、ゆうこりんがいるか……)し。 前時代的な特撮っぽい演出はダサイですが、半分以上ギャグなので笑い飛ばしましょう! |
サイコドクター Vol.2 [VHS] |
脚本が良いせいか、これは見て損は無いと思う。竹野内豊の演技もいいし、シリアスな展開をお好みならオススメですよ。最近は「観るに耐えない作品」ばかりだから。その点、これは最後まで見ることが出来た。 |
すいか DVD-BOX (4枚組) |
こんなに何回も繰り返し見たドラマは初めてです。最近親と子のつながりについて考えるようになってきた私には、小林聡美と白石加代子の、「人の匂いがしたのよ。」の場面と、独立記念日饅頭の場面は、何度見ても涙が出ます。
電話の声に元気がないとすぐに気づく白石加代子とか、グーに握った小林聡美の手、小林聡美の、それこそ子供のような媚びのない泣き顔。つられて泣いてしまいます。 片桐はいりが「仕事は内容より人」と言ったのははっとしたし、これをいろんな人に教えてあげたいと思いました。 教授の旅立ちの場面は、もっと時間をかけて描きたかったんじゃないでしょうか。 最終回の小林聡美と小泉今日子とのやりとりも、ものすごくよかったです。 |
嫌われ松子の一生 通常版 [DVD] |
昭和22年、福岡県で生まれた一人の少女は、女の子なら誰でもそうであるように、お姫様のような人生を夢見ていました。病弱の妹ばかりを思いやる父の気を引こうと、おかしな表情をしているうちに性癖になってしまった彼女。教師になった彼女に最初に訪れた災難は、修学旅行での盗難事件。人生の岐路が幸か不幸かのスイッチだとしたら、この時からすべてのスイッチは「不幸」の方に切れてゆきます。
ファザコンというよりは、ごく普通の愛を求める彼女の前に現れる何人かの男たち。作家を目指す青年、不倫、ヒモ・・・。TVから流れる時代が華やかな昭和であることと対照的に、彼女の人生は彼女の夢からどんどんと遠のいてゆく。でも彼女は、いつでも強く前向きに生きてゆく。まるで昭和という時代そのもののように。そんな彼女のド派手な、いや実はささやかな人生も、時代が「昭和」から「平成」に変わる頃についにエンディングを迎えます。推理小説のようなファイナルサプライズも用意され、結局「昭和」そのものである彼女は、「昭和」という時代を彼女なりに疾風のように駆け抜け、そして新しい時代、「平成」によって葬られます。 監督の中島哲也はCF出身。それもあってか派手なエフェクトだらけの映像や、連続コマーシャルのような演出はちょっと疲れもしますが、そうでもしないと物語はただの悲劇に終わってしまったでしょう。おとぎ噺あり、ミュージカルあり。そうそう、龍洋一(伊勢谷友介)の乗っていた車は、私も乗っていたスカイラインDR-30、懐かしいです。 原作は読んでいませんが、昨年来の昭和物の「二匹目」などとうがった見方をせず、素直な気持ちで見ればいろいろなものが見えてきます。「何のためでもない、誰のためでもない人生」。人の一生とは、そもそもそういうものだと思います。自分と言う「個人」の利を追求する日々は、人生とはいえません。しかも、人生も愛も、掛け違えると一瞬にして表から裏になる。「人間の価値とは誰かに何かをしてもらうことはなく、誰かに何をしたか」。激動の昭和時代に追い続けて生きた松子に、ひそかにエールを送っている昭和生まれの私がいます。 |
ドラマ グッジョブ [DVD] |
何度観ても、新たな発見があるドラマですね。OLたちの活き活きとした仕事ぶりと、男性社員との素晴らしい共生(これしか上手い言葉が見つかりません)、それを感じて徐々に変わっていく主人公の男性社員、とドラマの展開の王道の感じではありますが、素晴らしいです。
OLたちの活躍はもちろん素晴らしいのですが、やっぱりこの組織をひっぱている部長が一番凄いと思いました。なんせ、この部署は彼女らで持っているだ、と言ってはばからない部長なんですから。 |
午前、午後。 |
モデルとしての、そして女優としての彼女が大好きで、この本が出版されるのが本当に楽しみでした。表紙を見て「実日子さんぽい」と思い、中身に目を通すと、文章、そして写真全てから彼女そのものが伝わってきました。 選ぶ言葉や写真の被写体はどれもやわらかいのだけれど、どれも実日子さんの一本通ったこだわりや芯の強さみたいなものが感じられるのです。 とてもていねいに生活しているひとなんだな。 |