天上の虹 20―持統天皇物語 (20) (講談社コミックスキス) |
なんと、あの氷高さまにこんな初恋が!!・・・と驚く巻です。
愛する人を藤原の陰謀に巻き込まないためにあえて身を引く新田部皇子。 そして愛する人の意を組んで終生を国家の為に捧げようとする氷高。 泣けます。 そして史実では新田部は氷高の最後の生きがいだった長屋王と吉備内親王の死に 直接に関わることになります。 その時の氷高の心はいかばかりだったか。 是非里中先生に描いてほしいのですが・・・ 想像のままにそっとしておいた方がいいお話かもしれません。 大津の息子のカムイくんが意外な形で登場します。 アマメさん・・・良いお母さんだったんだな、としみじみ。 弟の忘れ形見に喜ぶ大伯…、けれどカムイは父の復讐を考えています。 時代を必死になって見守りながらも日々弱っていく讃良。 火葬になっても世界を見て行きたいの望みの切なさ。 彼女の死後の彼女と大海人の子孫達の苦難をどう見ていたのかと思うと・・・。 とにかく、病気に負けるな!!里中さん!! |
オリュンポスの神々―マンガ・ギリシア神話〈1〉 (中公文庫) |
字だけ追っていても退屈してしまうギリシャ神話をよくまとめてあります。カオスから生まれたウラノスとガイアがクロノス達を生み出し更にクロノスの末の息子のゼウスにいたるまで綺麗なイメージで描かれていますね。入門書としては優れものだと思います。 |
ニーベルングの指環〈上〉序夜・ラインの黄金、第一夜・ワルキューレ (中公文庫―マンガ名作オペラ) |
かなり面白いです。北欧神話を知っている人は「これは……」と思う箇所が何度もあると思います。
登場人物は多いですが、特に主だった人物は非常に個性が強くて魅力的です。 どの人物にも言い分があるところも面白いですね。 タイトルを「文句なしの5つ星」としましたが、2003年出版のハードカバー版と少しだけ違う箇所があります。本書もハードカバー版も解説文が載っていて嬉しいですが、ハードカバー版とは違い本書には写真(人物等の)が載っていません。それだけの違いですが、写真の載っている方を読みたい人はハードカバー版を買うと良いと思います。 |