「いちご白書」
J-STANDARD 70’S |
一連のバンド解散騒動で周囲が騒がしい中、行った新録、カバーアルバム。
静かで当り障りの無いナンバーばかりだ。渋いという表現がピッタリだろう。 今後の活躍には期待できそうだ。 |
DREAM PRICE 1000 バンバン+ばんばひろふみ 「いちご白書」をもう一度 |
個人的には、所謂70年代のフォークの世代ではありません。その時代はまだ生まれていなかった世代ですが、年が経てもこの時代独特の素朴なのだけどせつないメロディーが多い70年代フォークが好きです。 聞くところによると学生運動等が激しかったのも60ー70年代だったと耳にしますし、象徴的な東大紛争の映像が流れるときはやはりガロ「学生街の喫茶店」だったりします。「いちご白書」は多分リリースは70年代末期だと思いますが、その頃は学生運動等の時代は過ぎ去っている時代で世間的には80年代の若者の「無関心無感動」と形容される時代にさしかかる時期だったと思います。 しかし、この曲は学生運動の歌詞や70年代特有の素朴で感傷的なフォークメロディーを聞かせてくれます。そういう意味では「神田川」「学生街」「22才の別れ」等で一時代を築いた70年代フォークの最後を飾る曲だったのかもしれません。 ヒッピーブームの影響なのか長いばさばさ長髪や下駄等も含めて妙に清々しくさせてくれる70年代の香りが好きだったりします。 うちの親父も当時は組合とか組織して会社に徹底抗戦していたとたまに語ります。学校であれ会社であれ個人的なポリシーを持っていない者は「ノンポリ」として厳しい目で見られたとも聞きます。今は逆にそのような人は稀になっている現状を考えると不思議であり熱い時代だったのかな?と推測します。 |
いちご白書 (角川文庫) |
ユーミンの「いちご白書をもう一度」が大ヒットして、今でも時々聞くことが出来るのに、当時、あれだけ衝撃的な評判を取った映画「いちご白書」を見る機会はほとんどない。今回、この原作が復刊されて、改めて当時のことを思い出してみた。
日本では70年安保で全国の学園で「闘争」が起こっていた。それは、日本だけでなく、世界中の学園で起こっていた。この本は、アメリカのコロンビア大学紛争を扱っている。場所は違っても、若者たちのどうしようもない怒りの捌け口は変わらない。荒っぽい、強引な論理であり、一般的には、この本の中にもあるが、「ゲーム」をしているような感覚が一部にあったことも確かだろう。それでも「戦争」(当時はベトナム戦争)に対する反対の意思表示をどうしたらいいかといった時、何かしないではいられなかったのである。 この本を復刊した人の意図は何だろう?その後の「高度成長」の中で、日本が失ってきてしまった「心」が、そこに見出せるということではないだろうか。 |
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