砂の器 DVD-BOX |
原作そのものも名作なわけであるが、時代を現代に置き換えて設定を少し変えても違和感もなく、原作の持つ世界や主張をドラマとして見事に表現しきっている。実に見応えのある素晴らしいドラマだ。 キャスト陣の演技はそれぞれに秀逸で、細かい演出も冴え渡っていて、音楽も大変素晴らしい。 涙なしには見られない、人間の真実に迫る感動的な作品であり、永遠の名作ドラマだ。 |
松本清張スペシャル 指 [DVD] |
注目なのはやはり、後藤真希のベットシーン。
萬田久子と高岡早紀と絡み合う姿は興奮ものです。 萬田に胸を無理やり揉まされさたり、キスで攻められたり、されるがままだったごっちんが、 女を覚え、今度は高岡早紀を攻めていくほどエロく成長していきます。 番宣で流れた胸を攻められるシーンですが、テレビ放送時カットされてたのでDVD収録には期待してたのにこちらもカット。 良いシーンだけに残念だ。 色んな見方が出来るのでファンなら持っておくべき。 |
Here alone |
今回、重低音の楽曲に挑戦したようですが、 彼女の声が細く少し無理がある気がしました。 伸びやかで、キレイな声なのですが。 いい曲なので、もう少し温存してもよかったのでは? |
砂の器 デジタルリマスター 2005 [DVD] |
TVドラマとして何回か設定変えてリメイクされている映画です。リメイクしか見ていない人に見て欲しい。戦後の昭和、戦争なんか忘れて経済成長をとげようとしている時代。差別や偏見がいっぱい残っている時代。今の日本人が忘れた、忘れよう?としている時代。そんな時代での話。上手い俳優さん、美しい映像、若い人に見て欲しい。若い時に映画館で友人達と見て(涙)(涙)でした。 若い時に色んな映画いっぱい見て欲しい。 |
疑惑 [DVD] |
DVD化を楽しみに待っていました。
子供の頃、テレビで見て忘れられない数少ない作品のひとつです。 岩下志麻と桃井かおりの演技が見事でドキドキしながら観たものでした。 大人になってから観てもまったく色あせておらず傑作だと実感しました。 醸し出すオーラ、凄みというものにとにかく圧倒させられぱなし。 悪女設定の球磨子も確かにイヤな女なのですが惚れ惚れするくらい自分の道を突っ走る。 ラストの女優合戦は最高に見ものです! 脇を固めるキャストもそれぞれいい味を出しており、作品の質を良くしています。 松本清張が好きなので映像化されているものはほとんど観ましたが、 そのなかで最高の作品に入ると思ってます。 |
鬼畜 [DVD] |
松本清張原作、野村芳太郎監督、緒形拳主演のこの作品は、かれこれ30年以上前に劇場で放映されたものだ。 この度、価格が2,800円という期間限定のロープライスになり、懐かしくて購入してしまった。 先頃、緒形拳さんが惜しくも鬼籍の人となったが、正に本作品でも名優ぶりを発揮している。 男の性、夫婦の在り方、親子の絆というものを深く思惟してみると、この映画が持つ壮大なテーマが理解できると思う。 名作は、いつ観ても色褪せないし、感動する。素晴らしい作品である。 |
日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫) |
上巻のハイライトは何といっても「下山事件」ですが、この推理は下巻の「帝銀事件」「松川事件」と並んで有名ですね。朝日記者・矢田喜美雄氏の「謀殺 下山事件」とともに今では通説とされているようです。
GHQ内の対立構造や共産党勢力への対抗策といった諜報の構図を推測したうえで、事件当日の下山氏の足取りと現場に残った手がかりを検分していきますが、事件の背景と事実を照らし合わせていくこの構成は、自分のような当時を知らない者にとっては輪郭が掴みやすく、検分で次々と明らかになる事実に固唾を呑まずにいられません。推察についても、この事実はこう読み取ることも出来るのではないだろうか― という清張氏の考えは決して一方に傾倒するような論調ではなく、丹念な取材の裏付けであることが一読して解るし、推理のプロセスに大いに納得させられました。 上下巻を通読すれば統治下から経済発展を迎えるまでの日本国家がどのように時代の波に呑まれていったかが解ります。権力や情勢という巨大で複雑な渦の中に石を投じた清張氏の姿勢にも感銘を受けますが、何より時代の犠牲となった人々を忘れないためにも本書を是非手に取って欲しいと思います。 |
点と線 (新潮文庫) |
九州福岡の海岸で見つかった心中と思しき
男女の死体。いったんは心中と片付けられた この事件の謎を追う警視庁の刑事三原と 福岡県警の鳥飼。 福岡、東京、北海道、鎌倉・・・。 いろんな場所が点が線で結ばれて、絡まりながら、 謎が解けていく。 社会派ミステリーの推理小説。 ヨメが福岡出身なので、香椎だとか行ったことがある 場所が舞台となっているので、多少イメージしながら 読めました。 だけど、時代背景が昭和30年代なので、ちょっと ピンとこないところのないわけでもない。 青函連絡船も廃され、鉄道も高速化、飛行機も 普通に乗れるようになった今では、この話の 前提も変わってくるでしょうね。 松本清張は以前、「日本の黒い霧」を読んだけど、 ひとつの事件の裏に、何か大きな黒い陰謀が隠されている っていうところに、その共通性もありながら、 それが昭和30年代だったんだなと痛感してみたり。 ある意味、今の中国にも通じるところがあるんだろうけど。 謎解きを終えた後、男の、そして女の執念の恐ろしさを 感じました。 |