ぺとぺとさん
ぺとぺとさん 第7巻 [DVD] |
このシリーズ、ぺと子の関西弁と屈託の無い性格の魅力が、全編を貫きます。
そして、多様な属性の種族と、普通の人間とが、大きな軋轢もなく共存している平和性が、非常に良いです。 実社会には、排除の論理が、大きな壁になる場合もあります。 それが、徐々にではあるものの、特に、若い世代程、壁は小さくなりつつあります。 こんな事を、連想させられました。 シリーズ全体は、「共存」という点では、非常に未来志向です。 作品全体が、一定のメッセージを発しているかの様です。 それぞれのキャラクターは、意表を突かれる、個性に溢れています。 そして、何より、大変美しいラストシーン。 美しい映像と、のどかな雰囲気。 浸れます。 |
ぺとぺとさん 第6巻 [DVD] |
ストーリー構成的に第5巻の第9話とこの巻の第10話が合わせて一つのストーリーなんですよ。
だから、どうせやるんなら、この二つを一つの巻に収録すれば、話が繋がり易くなって良いのではないかと思いました。 まぁ、放送話数の関係がありますので無理は言えません。 展開的に和賀君の出し方が上手いですよね。 今まで、オープニングとエンディングだけにちらっと出ていただけ。 本編にはほとんど出てこなかった訳です。 ほぼ3分しか出てこないのですが、実に印象深いキャラになりました。 そこだけでも十分な印象です。 しかし、第11話のいもてん「妹天国」は少々、狙い過ぎの感が否めません。 確かに「妹萌え」という文化は日本に存在しますが、そういう物ではないと思います。 まぁ、併せまして可も無く不可もなくというところでしょうか? |
ぺとぺとさん 第5巻 [DVD] |
正直な所、4巻で微妙な不安感がしましたが、5巻で無事復活。
第8話「サマーキャンプ」では、「事故」で加藤にぺとってしまったぺと子にシンゴの心の揺れ動く様の描写が実に良かったです。 また、全体的に「ほのぼのした夏の一日」を完璧に描写。 まぁ、夏に川原でキャンプファイアーと成ればどうやっても確実にそれが可能なのですが、それを高い次元でやり遂げた感じがします。 第9話、「一日署長」では、メインは前田カンナ。 父はお金持ちっぽいのですが、ほぼ家にはおらず、孤独感を演出。 さりげなく 「カンナさんは昨日のキャンプファイアーに来なかったですが・・・」 の電話にさらりと返す父。 誰が見ても「普段からこうなんだな」と一発で分かります。 余談ですが、川澄綾子さんは、こういうのをやらせたら本当に上手いと感じました。 そして、遂にぺと子の父が登場。 どうしようもない位の貧乏。 この二人の「父」の対比が見事でアクセントが効いていました。 プラス、「取調室の小ネタ」など、要所を掴むポイントが盛りだくさんで是非ともオススメです。 |
ぺとぺとさん (ファミ通文庫) |
最初に読んだのはもう数年前だが、正直最初の半分は戸惑った。本(小説)としての文法が読めなかったからである。
その後、筆者はおそらく、「絵本」をやりたかったんじゃないのかなぁ、と漠然と読み取ってからはすんなりと読めるようになった。なんのことはない、「ライノベ」とか「小説」という枠に読み手自身の私が捕らわれすぎていたのである。本を本として、お話をお話として、まじめに向かい合っていなかった。それだけの話であった。 というわけで、多くの人がとまどいを持って読んだと思うこの本は、かなりの確率で、実験小説である。より正確には実験本である。大人が大人の目線で読むから大変なのであって、おそらく小学生中学生が、こざかしい思い入れを持たずに読めば、すんなり読める本。 実際、この「お話」の中には絶対記述が欲しいと思えるところに、文章的な説明がない。逆にいらないと思えるところに、「わずかな」記述をおく。読み手に想像して欲しいところに敢えて説明を施さないのは、この本が、読者をイラストレータとした絵本だからではないか。そこにYUGの挿絵が補強として機能する。 そして、絵本と語りとしての文法を持ったがゆえに、その描写は恐ろしく日常である。イベントごとをイベントとして日常から乖離させない。くぐるの喧嘩のシーンでさえも、日常に組み込まれる。それが総体として、この物語の語りを生み出しているのだ。 |
かえってきた、ぺとぺとさん(1) フーコの空 (ファミ通文庫) |
アニメ化も決まり、「かえってきた」ぺとぺとさん。 とは言いつつも、タイトルが「かえってきた」でなければ、「さよなら」の後日談か、 外伝かと思うような、ほのぼのとした「今そこにある日常」がメイン。 この良い意味で「緩い」雰囲気こそがぺとぺとさんワールドというべきでしょうか。 話のメインはシンゴ達の鮎川町の方で、どちらかというと脇役に焦点が当たっている感じ。 最後の1ページでやられました。。。 |
かえってきた、ぺとぺとさん〈2〉まっくらやみのピィ (ファミ通文庫) |
剣呑な状況で前巻が終わっただけに、連続刊行でほっと一安心。 ただ前巻の終わりを考えると、始めの部分はやや拍子抜けかも。 もっとも中盤からは、いつもの「ぺとぺとさん」らしい展開でした。 中でも、特に光と影というべき、二人のぺと子の描写がとても良かったです。 同じ外見、違う内面の描写が秀逸で、どちらにも感情移入してしまうかと。 その二人を取り巻くマガ高の面々の対応も、ぺとぺとさんらしくていいなぁと。 あと脇役、特に男性陣に見せ場が多いのは嬉しい限り。守口しかり、関谷しかり。 |
ぺとぺとさん 主題歌 |
いさ子さん、おひさしぶりのメジャー(?)なお仕事で喜ばしい限りです。 先日のライブでも、例の団扇をあおぎながら、歌って下さいましたが、 OPテーマは、青い日々が懐かしいオトナには、ちょいと気恥ずかしいものの、かわいい歌です。 また、EDテーマは、さねよしさんらしさがそこいらに満ち溢れた、心温まる素敵な歌です。 アニメをご覧になる方かそうでないかにかかわらず、たくさんの方に聴いて頂きたいものです。 |
TVアニメ「ぺとぺとさん」 オリジナルサウンドトラック |
栗コーダーの(アニメの)サントラとしては久しぶりのCDですね。テレビ放映も音楽を楽しみながら見ていました。 公式ホームページのインタビューによると「リコーダー、控えめ」「曲、長め」とのことでしたが、確かにその通りです。「あずまんが大王」の時は曲が短めで細切れの印象でしたが、今回はたっぷり曲として楽しめますね。それにリコーダーが引っ込んでいても、おなじみの栗原節は炸裂しています! TR14は演歌! イントロにギターがポロポロポロリンと入ってくるのには大爆笑。リコーダーが尺八のように聴こえる不思議。ぺと子ちゃんが熱唱している姿が見えてくるようです(笑)。TR18は沖縄風…って、これは主題歌の変奏ですか! ふむふむなるほど…。こぬりちゃんはかわいいし、サンバに時代劇風に、おや、シンセですか珍しい。エレキギターも熱唱してますね。聴けば聴くほど新しい発見があって楽しめますなあ。 Vol.2にはもっと楽しい隠し球があるに違いない!と期待しています。 |
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