勝地涼-『永遠の仔』OP
永遠の仔 オリジナル・サウンドトラック |
これはもちろんドラマで流れていた曲もありますが、アウトテイクも入っています。しかし、それも含め「永遠の仔」という作品を音楽で十分に表現しきっているのではないかと思います。かえってドラマのそれより雄弁に、忠実に描いているかもしれません。 主人公たちに秘められた過去と苦悩、それを音で表現しているため、ここに収められているトラックは全て哀しげでやさしい。 |
LOST CHILD |
同時期の大貫妙子さんの「アンサンブル」などでもやっていた、武満徹の「地平線のドーリア」などを思わせる、独特のストリング・アレンジが印象的な曲です。 芸大時代、「武満徹をぶっ殺せ」というビラを配っていたといわれる坂本氏の過去を知るファンから見ると、坂本氏のこういう曲を聞くのは、ちょっと面映いものがありますね。 |
I will... |
ドラマの主題歌にもなり、世間にイクシードを広めた曲。私は今まで色々な女性ボーカリストの曲を聴いてきましたが、こんなにカッコイイロックな曲を唄いこなす女性は初めてです。好き嫌いにかかわらず、ものすごく個性の強いアーティストだと思います。 曲はゆったりとした曲調ながら小玉さんの力強いボーカルが一気に曲を展開させる、神聖なるロックという衝撃を受けました。カップリングの水辺のゆりかごも小玉さんのボーカルを全面に出してカッコイイ曲です。 カップリング曲はアルバムに収録されていないので、おすすめです。 |
永遠の仔 DVD-BOX |
見ている間、胸がはりさけそうでした。
ですが、多くの人に見て欲しい。そして感じて欲しい、考えて欲しい。 虐待をしていなくても、子供を愛してない親はたくさんいるのでは。 真に愛情深い親は、ひと握りかもしれない。 |
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫) |
文庫版で全5巻。最初は気が遠くなるほどの長さ、と思っていたんですが、読み始めたらそのテンポのいい展開にすぐに読めてしまった。
ストーリーは一人の少女と二人の少年を主人公に、過去と現在が交互に進められていくというもの。幼児期に受けた虐待からある事件を起こした彼らが、一度は別々の道を歩んだにもかかわらず、運命の糸に手繰り寄せられるかのごとく再び出会い、止まったままだった時間が動き出す。 二転三転する展開と心の葛藤を描く描写力、飽きさせないスピード感はなかなかのもの。リアルさに欠ける部分は多々あれど、この作品はあくまでミステリー小説、散りばめられた伏線は後半収束し、そして見事に着地する。長さを感じさせない傑作だと思う。 |
永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫) |
2000年度版このミス10 1位。
1999年文春ミステリーベスト10 2位。 2000年 第53回日本推理作家協会賞長篇部門 第121回直木賞候補作品 作者の代表作品。 直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。 |
永遠の仔〈上〉 |
2000年度版このミス10 1位。
1999年文春ミステリーベスト10 2位。 2000年 第53回日本推理作家協会賞長篇部門 第121回直木賞候補作品 作者の代表作品。 直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。 |
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