写楽 [VHS] |
本年07年、映画の『さくらん』を観て感動し、でも“正統派の”吉原花魁の映画も観てみたくなり、私の記憶にある限り近年の映画ではこの映画くらいだったので(『吉原炎上』もいいのですが、時代設定が江戸時代ではなく明治時代の作品なので)、久しぶりに観たくなり、ビデオレンタルで何回か観た好きな作品だったのでDVDを購入しようかな‥と探しましたが‥残念。DVDになっていないし、ビデオも廃盤なんですね‥。 謎の人物・写楽の正体を推理した映画であることと、主演のお二人の不倫報道やらで公開当時話題の映画だったので意外に思いました。 個人的には宮崎真純さんの花魁姿は(前述の映画を含めた)他の女優さんの誰よりも“圧倒的”に江戸時代の美女らしさを感じます‥だって花魁は江戸時代のスーパースターだったのでしょ?この映画の宮崎さんはまるで浮世絵から飛び出してきたかのようなんです。 他に、折檻された女郎が吊されたまま死んでいる様子だったり、出演者の江戸弁の言葉遣いや、とりわけ後半の足抜けの道行場面からエンディングまではとてもロマンティックで“江戸時代の匂い”を濃厚に感じるので、もっと再評価されてもいい作品なのでは‥と思うのですが‥。 |
写楽殺人事件 (講談社文庫) |
写楽は謎だらけの浮世絵師で、別人のペンネームだとされる。それが誰か?という事に関しては諸説が乱れ飛んでいる。本書を読み進むにつれて、自分も浮世絵研究家になって謎の解明に挑戦している気分に浸る事が出来る。著者が描く説は当時の政治背景も含めた生々しいもので、説得力がある。浮世絵の知識に乏しい私などは、この説は正しいのではないかと思わされる。ただし「思わされる」にとどまる。
浮世絵にまつわるゴタゴタから裏切りや殺人が行われたりするが、それらは深い浮世絵にまつわる知識と共に描かれる。しかし著者は人が悪い。予想もしなかった結末が用意される。ただ、その結末は読者が描いていた写楽像をも裏切る。本書と共に写楽の謎の解明を楽しんだ一読者としては、少々複雑な気分だ。 本書は浮世絵にまつわるよもやま話が満載されているという点は興味深い。最近の作品も含めて、著者は浮世絵を題材にした作品をいくつも発表している。その造詣の深さには脱帽する。 |
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫) |
異端の民俗学者として、フィールドワークに奔走し、
そこで出会う殺人事件なども解決する、蓮杖那智シリーズ、第三弾。 連作短編集です。 地元で「お守り様」といわれる人形が破壊され、持ち主の当主も殺害される事件と 憑代についての考察をした「憑代忌」、 湖の底から発見された鳥居に関するごたごたと、鳥居についての考察の「湖底祀」、 評判のいい旧家の執事が殺された事件と、保食神に関する考察をした「棄神祭」、 失踪した資産家の行方をめぐる事件「写楽・考」の四作が収録されています。 あいかわらず助手の三國は那智にふりまわされていますが、 新たに助手由美子がくわわったためか、 那智自身と三國が一緒に行動することが少なくなった気がしました。 かわりに活躍しだしたのが、狐目の事務方、高杉。 だんだん民俗学への想いを復活させた彼は、今回かなりの活躍をしています。 民俗学の謎も、ミステリとしての謎も、ちょっと強引な気がします。 二つを重ね合わせることで、答えが「正解」である感じを お互いに強めているのでしょうが、証拠が弱い感じ。 けれどおもしろいので、いいのかもしれません。 |
NHK 天才てれびくん MAX MTK the 9th |
天てれのサントラを購入したのは、今回初めてでしたが 子供も大人も楽しめる出来上がりになっていたと、思いました。 親の私が聞いてて懐かしいなと思う曲と、また違った形で出会えたり その歌を息子たちと一緒に楽しめたというのが、私は嬉しいでした。 親子一緒に楽しく聞けるCDだと思います。 |
ニュー・オリジナル・コレクション Vol.1 写楽 |
「ゴールド・ラッシュ!」高橋伸哉
「河は大地を緑に変えた」飯島俊成 吹奏楽のための叙事詩「ジャンヌ・ダルク」坂井貴祐 「三角の山」酒井 格 「インプルーヴィング・ダンス〜4エピソード〜」清水大輔 「おじいさんの古時計 変奏曲/戸田 顕 「写楽」高橋伸哉 ブレーン社でレンタルされている楽譜の音源CD。人気&注目の日本人作曲家達による吹奏楽のための作品集です。 聴き応えのあるプログラムで、大編成の吹奏楽の醍醐味も味わえるかと思います。 特に自分が気に入ったのは、「インプルーヴィング・ダンス」です。いかにも的かも知れませんが、それが良いかと。「ジャンヌ・ダルク」もカッコイイです。 |