CinemaComplex |
リンクスは非常に大好きで、コンサートにも足を運んでいる。 一般的なフルートだけでなく、オーケストラで使われるアルトフルート、バスフルート、そしてピッコロが使われている曲もある。 一見、フルートだけでのオケを再現となると、サウンドに厚みがでないのでは、と思う人もいるかもしれない。 当の私自身、一体どんな風なのかと思っていた。 しかし、実際に聴いて心底、魅力にとりつかれてしまった。 他、CMでよく聴く「SUMMER」やもののけ姫「いつでも何度でも」など秀逸揃い。 |
トリュフォー作品集 BEST COLLECTION |
トリュフォーは音楽の使い方にはかなりこだわりをもっていた。 際立って正統なスコアを書くことで知られるドルリューの音楽が このCDの多くを占めているが、音楽は映画から独立してはならない というトリュフォーの考えを感じることはできるだろうか。 個人的に気に入っている「恋のエチュード」からは4曲が収録されたが、 主人公3人が雨よけのために洞窟のなかで「レモン絞り?」をするシーンに |
大人は判ってくれない [DVD] |
トリュフォーの自伝的作品だという『大人は判ってくれない』は重い。
再婚した母とその連れ子のアントワーヌ少年。再婚相手は冗談を飛ばす陽気な男で、家の中ではガミガミしている実の母親よりも馬が合うくらいだ。一方、母親は再婚したというのに色気を振りまき、他の男と外で逢っている。ある日、学校をさぼって友達と繁華街をうろついていたら、母親と別の男がキスしているところに遭遇してしまう。その日から一気に転落していくアントワーヌ。学校からタイプライターを盗み出し、換金しようとして結局売れずに元に戻したところを御用になって、感化院送り。自分を思ってくれる友達には面会が許されず、やっと会えた実母からは「お前も好きなようにすればいいわ」という捨てゼリフ。 ここで確認してみますと、この作品は自伝的作品。ということで、「好きなようにすればいい」と言われたアントワーヌは大きくなって高名な映画監督になり、子供心を踏みつけにした母親を映画の題材にしてやった。 でも…、好きなようにしたくてしたんじゃない。こんな切ない気持ちを形にして見せつけられるとつらいです。 10/19/04記す |
大人は判ってくれない―野火ノビタ批評集成 |
まず「新世紀エヴァンゲリオン」での精神分析があり、冨樫義博著作の「HUNTER×HUNTER」、「幽☆遊☆白書」について書かれているのですが、「エヴァンゲリオン」、「幽☆遊☆白書」についてはあまり詳しくないので割愛させて頂きます。
「HUNTER×HUNTER」について、私が1番印象に残ったのはゴンとヒソカについての『生』についての問題でした。 コミックス(集英社)3、4巻にあたる「ハンター試験」での「第4次試験」。ゴンはヒソカのプレートを奪い、自分のプレートを他の受験者に奪われ、最終的にヒソカに「生かされる」ことになったゴン。ここでのゴンの『生』について書かれています。 ヒソカに「生かされる」という事は、ゴンは生きていてもいつも死が付き纏う事。ヒソカの行動次第でいつでも死ぬという事。 更にゴンがヒソカから『生』を自分の手に取り戻す時などについて書かれています。 他にも「レベルE」、「幽☆遊☆白書」の2つの作品を挙げての作品の背景についての考察がしてあります。 とても読み応えがあり、自分も考えつつ読む事ができました。 「やおい」については、野火のびた(榎本ナリコ)さん自身の経験や周りの方の経験も少し含みつつ書かれているので、とても真実味があり判り易いし、納得もし易いです。 私もいちオタクとして、やおい愛好家として納得する事が出来ました。 とても内容が濃い作品だと思います。一度読まれると良いと思いますよ。お薦めです。 |