栞と紙魚子のインターネット
暗黒神話・餓鬼の章 [VHS] |
何という忠実で誠実で上質なアニメ化だろうか。 キャラクターデザインをみたときは原作そのままのグダグダな絵(ほめ言葉)に不安になったが杞憂だった。前後編併せて一時間半の「見事な作品」が現れた。どこもすばらしいが、餓鬼の動きとその強さは恐怖である。諸星世界を愛すると自認する方ならこの作品だけはなんとしても見ておかないと。こんな名作がDVD化もされず、このまま消えていくのはあまりに惜しい。たまらずレビューを書いてしまいました。あなたが、武ほどの時間をかけることなくこの豊かな作品を体験できますように。 |
栞と紙魚子の怪奇事件簿 [DVD] |
やっていたのは知っいたけど、たまたま10話目を見てはまりました。原作を知らないので、それが良かったのかも知れない。南沢さんと前田さんのインタビューが収録されていましたが、ドラマのキャラとあまりに違って驚きでした。あと宇論さん役の俳優さんがとても面白くて気に入りました。怪奇大家族が好きなひとや、ゆるい笑いが好きなひとに是非見て欲しい作品です。 |
ヒルコ 妖怪ハンター [DVD] |
この映画に出てくる妖怪はともかく、沢田研二さん・竹中直人さんの演技に拍手を送りたい。恥ずかしながらビデオを見るまでこの作品を名前こそ知っていたが観た事がなかったのです。俳優ってどの様な役にでもなれてこそ俳優であるという事を、日頃から感じている私はこの二人の演技を観て感銘しました。これからの御活躍を期待しています。 |
奇談 プレミアム・エディション [DVD] |
この作品のモチーフとしてはキリスト教なのだが、演出、背景などで近頃見れなくなってしまった正統派和製ホラーな部分を見ることが出来る。
最近の和製ホラー作品は、年々欧米化の一途をたどりより直接的かつ衝撃的なものになりがちであるが、この作品では和製ホラーの特徴でもある「暗さ」「宗教性」「じわじわと迫り来る恐怖」がしっかりと表現されており、この数年に於いては最も純正な和製ホラーだと思う。 また神秘性にも富んでおり、決して最近主流の「怖がらせる為だけの作品」にはなっていない。そして藤澤恵麻, 阿部寛などのの演技もなかなかだ。 |
未来歳時記・バイオの黙示録 (ヤングジャンプコミックス) |
恐ろしい・・・というよりはシュールだ。 シュールなSF漫画だ。 諸星大二郎流の奇怪さもしっかりただよっている。 世界観としては、バイオテロ後の人間社会であり、バイオテロの後遺症が人類の営みに様々な影をもたらす短編6作と、合間に幕間劇として5作品が挿入されている。 動植物や人が別の遺伝子と結びつき、ジワジワと変化を遂げてゆく異形世界。 その中で人体に影響の出ない者と、影響を免れない獣化人間との間の住み分けが行われ、やがてバイオの風が吹き荒れ、すべてを飲み込む・・・。 共通の世界観を軸にした短編集のような装いですが、バラバラに見えたエピソードもラストで一つの大きな繋がりとして集約されています。 虚無感と、ある種の幸福感が終始漂う作品でした。 同じように人と動物との奇妙な関わり、交わり合いを描いた短編集、「私家版鳥類図譜」や「私家版魚類図譜」もオススメです。 |
栞と紙魚子の百物語 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) |
諸星大二郎さんの絵って、受け付けない人には絶対無理なんですよね。
で、中身も徹底したおふざけ路線。 このユルさがたまらなく楽しい。胃のアタマ町に住みたい! |
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