music for 陰陽師 |
私はこのCDが好きで、一度紛失したので買い直しました。解説も軽く付いているので雅楽初心者にもお勧めですよ。ただ、二枚一組のもう一枚のブライアン・イーノは微妙です。とりあえず私は好きでは無いです。ので星三つにしました。でも伶楽舎好きな人にも、岡野さん好きな人にも満足できる一枚だと思います。 |
陰陽師 弍ノ巻 二人語り「這う鬼」「白比丘尼」 |
このCDは、陰陽座の提供している曲目当てで購入しました。 陰陽座(正確には、瞬火・黒猫の二人のみで作られています) の曲は勿論魅力的なものでしたが、それ以上に二人の役者さんに よって演じられる音のドラマに圧倒されてしまい、原作を読む きっかけにもなりました。映画の方よりも、こちらの方が 原作に忠実で、かつ味わいがあります。 |
死なないカラダ、死なない心 宇宙のエネルギーで身体をつくりかえる (講談社BIZ) |
瞑想はヒマラヤの高山に行かなくても日常空間でできるという。
瞑想は自分の心の中を整理し、五感で感じながら自分を知る作業であるという。 長寿の秘訣は、多品目の食事を取ることより量を減らし、生涯の呼吸数を考えて生きること。 究極の存在や真理、人智宇宙の先を見出すには、言葉や知識、宗教にたよったり、人に説法するのではなく、自分で考えたり体感し、執着しないで永遠に求め続けること、宇宙を下から上にめざす意識の視点が大切であるという。 無とは植物、鉱物、動物など宇宙を構成するあらゆるものと同化し、何も感じず、考えず、時の流れに身を任せて積極的に生きることが大切であるとのこと。 平易な言葉やたとえを交えて述べられているので概念が理解しやすく、かつ実践的な書でもある。 「輪廻転生危険論」を唱える苫米地さんと「輪廻転生は勉強して解脱することに意味がある」と唱える著者との対談も興味深い。 |
荒野に獣慟哭す 9 (9) (マガジンZコミックス) |
超人的な身体能力を得た御門周平と独覚兵との戦いを描いた作品の第9巻目。
第7巻が“静”の巻とすると、第8巻は“動”の巻。 まさに激動です。 周平一行がラカンドン族の一人と合流し、ついに薬師丸法山率いる死者部隊との全面対決の火ぶたが切って落とされます。 超人的で異質な独覚兵同士の戦いの行方はどうなるのでしょう? メキシコに入ってから周平たちと行動を共にしてきた土方元、彼も自らの目的の為に新たな動きを見せます。 自らが所属するグループとはまた違った目的で動く元の真意は? 新たに投入された“K”の正体は? いざ、敵本陣に打って出ようとする、まさにその瞬間で一区切り。 早く続きを読ませて下さい! |
神々の山嶺〈上〉 (集英社文庫) |
山の小説は心の苦悩を描く。
いつもそう思いながら読んでいます。 その中でもこの本の主人公羽生丈二の苦悩はすさまじいものがあります。 彼は世の中の誰のことも信じていません。 あてにもしていません。 たぶん何よりも自分のことを信頼していないのだと思います。 彼が誰かを信じることを自分に許すためには、自分の中に確固たる自信を持つ必要があり、 それを持つためにはまだ誰も達成できたことがない、 最高峰のサガルマータに無酸素単独登頂をする必要があったのだと思います。 物語には、マロリーのカメラの謎、それを巡る人々のエピソードが織り込まれていますが、 全編を通じて押し寄せてくるのは、羽生丈二の痛いまでの自分を追い詰める姿です。 そして、まるで自分自身が羽生丈二と共にサガルマータの 人を寄せ付けない自然にそれでも立ち向かっているような緊迫感です。 本書を書き始めるまでに、実際にこの6度もヒマラヤを踏んだという作者が描く 山の描写の迫力はすごく、実際に登山を経験したことがないのに、 まるで羽生とともに厳冬の人を寄せ付けないエベレストに登り、 マイナス40度の寒さの中で氷壁にしがみつく場面では指が凍えてくるのを感じ、 高山病で幻聴を聞いたような気がしました。 実際に登山をされる方にもかなり読み応えがあると思います。 また登山とは縁がないという方でも実際に登山をしたかのような手ごたえと持てる、 そんなお勧めの一冊です。 |
陰陽師 [DVD] |
これは公開当時、何気なしに映画館でみた作品です。
ところが、劇場を後にするときには、すっかり野村萬斎の魅力に取り付かれていました。 私は男ですが、彼に心底惚れました(笑) それくらい、彼がカッコいい。 いや、カッコいい、という言葉ではない、日本人特有の立ち振る舞いの美しさがたまらない。 一時たりとも、画面に映っているときの姿勢、仕草、話し方が美しい。 何より、狂言師としての彼の資質があったからこそなりえた映画ですね。 物語は夢枕獏氏の原作からいくつかのエピソードをまとめていますが、 それをさておいても萬斎氏。 JAC出身の真田広之にも劣っていない。 それに比べて脇役陣のなんと演技のショボイことか。 伊藤英明なんて、学芸会レベルですよ。 とまぁ、不満もないわけではないですが、野村萬斎氏の魅力だけで、この映画は星4つです。 |