![]() 地球交響曲第三番 [DVD] |
星野道夫を主人公にして、生命体としての地球を歌い上げる美しい映像詩。
アラスカ・アリュート族のカヌーを復元したジョージ・ダイソン、ハワイの古代遠洋航海カヌーを復元してタヒチからハワイまで、5,000キロの航海を古代の技術で実行したナイノア・トンプソン、アラスカの死に絶えたトーテムポールの村、等。 デナリ国立公園を作った元女性パイロット等の星野道夫の友人達が口々に彼の思い出を語る。多くの人たちに愛された人だったようだ。 惜しいのは、テンポが遅くて若干だれ気味な所。感動を深めようと言う製作側の狙いがあるのだろうが、現代人には向かないのでは? それと、オカルトめいたものを感じる所。「霊」と言う言葉が安易に使われすぎている。精神的な深みを簡単に表現できると思ったのだろう。この問題をそのように安易に扱うべきではない。そんな大げさな言葉を使わなくても、自然の神秘的な美しさは映像だけで充分に伝わる。 |
![]() 旅をする木 (文春文庫) |
何度、この本を読み返しただろう。初めて読んだのは高校生の時だったと思う。息のつく間もない生活を余儀なくされる東京で思春期を迎えていた僕は、星野さんの言葉に出合って救われた思いがした。写真もそうだけれど、星野さんの文章も優しい。しかし、それは甘やかすような優しさではない。自然の優しさがそうであるように、強さをも内包した優しさなのだと思う。この本にはいくつもの心温まる物語が収録されている。そして、それらの物語に加え、いくつもの素敵な言葉がさらなる彩りを添えている。
例えば、、、 「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは天と地の差ほど大きい。」 「私たちが生きることができるのは、過去でもなく未来でもなく、ただ今しかないのだと。」 忙しい生活を送っている人にこそ、この本を手にしてほしい。慌ただしい生活に身を任せていては感じ取れない「もうひとつの時間」が例外なく全ての人の心の奥底に流れている。星野さんの言葉が、忙しい生活で固まってしまった僕らの心を解きほぐすきっかけを与えてくれる。 |
![]() ノーザンライツ (新潮文庫) |
昨夜暫らくぶりに“星野道夫”さんの本が読みたいと思い、久方ぶりに帰ってきた。
なんなんだろう。彼の本を読み返すのは1度や2度ではない。 ただその度ごとに新鮮な衝撃を与えてくれ、必ず泣かされる。 内容も知ってるはずなのに、である。 彼の本に共通する一貫した根底にある流れは、圧倒的な“やさしさ”であることは、周知のとおり。 それは、北風の寒い日に家の扉を開けた途端「お帰り」と言ってくれる母の声であり、 肌寒さをかき消してくれる、フワッとした毛布であり、 汗ばんだ体を冷ます一陣のそよ風のようなもの。誰もが知っている、懐かしい記憶。 察するに、自然と人、アメリカ、アラスカと日本人である自分という明確な立場を、 彼は意識してか無意識なのか常に精緻に嗅ぎ分けていて、そして誤りが無い。 ぶれがない。 的確に自分のいる場所であり、やっている事であり、おかれている立場をピンポイントで“わかっていた”。 それに、(一般的な)入植者と違い、神道の流れをくむ、日本人である彼は自然を征服する相手と捉えず、 自然の中で生かされている人間という立場をもきちんと“わかっていた”。 だからこそ彼の、大自然の営みに対する畏怖の念や、家族、隣人に対する温かい心遣いや、 アラスカの歴史や未来、自然と人を考える姿を前にして、私たちは圧倒的な憧れと共感を嵐のように受けまくる。 細胞が理性よりうんと先に反応してしまうのだろう、きっと。 私は、良本に出会うと読む前も、読んだ後も“ありがたい”という、思いで一杯になるが、 星野さんの本も完全に出会えてよかった、“ありがとう”と感謝で一杯になる。 星野さんを紹介してくれた義理の妹、ありがとう。 |
![]() 豆しば―枝豆しばとアラスカの冷蔵庫 |
右ページで悩む人に向かって、
左ページで、その悩みに応じた豆知識。 時に、その悩みにどう関連してるのか よくわからないボケた豆知識も。 どっちにしても、悩んでる人に根気強く、 マメにかまってくれる豆しば君。 人気が出るのも納得、です。 |