VOTOMS (PS2) - Shining Heresy
 したいからスルの (いずみコミックス 28) |
著者の成コミ１１冊目(通算１９冊目)。
かなり悪女な娘と、幼馴染みな年下青年の、８年ぶりな再会劇『ＭＥＬＴ』は全４話で、ヒロインの原体験や、主人公の少年時代の原体験によるトラウマや、形として寝取られ置き去りにされる現在方面での主人公のカノジョとの想いまできっちり演出して、人のもつずるさやワガママさをリアルにたたきつけ、とびっきりのグルグル純愛ドラマに仕上げた手腕が素晴らしい限り。 壊れた愛情がワガママにぶつかり合う父娘相姦ドラマ『ＥＶＥＲＹ ＴＨＩＮＧ』は、わずか１６頁の小品ながら、きっちりとふたりの想いを描ききっていてミゴト。 竹馬の友な男女生徒の、退屈しのぎに試してみたキスからはじまる想い爆発物語『ＥＡＺＹ ＬＯＶＥ』は全３話で、はじめての本気のキスのドキドキとか、悪ふざけで友人女性まで引っ張り込んだ挙げ句、自ら嫉妬に駆られるヒロインの複雑な乙女心や、エロ心と恋心との狭間で身悶える男心とかを、きっちり詰め込み、最後は本気ジルシで締めくくるステキな構成なんだけど、敢えて言わせてもらえば、２〜３話の展開部分でヒロインの方も浮気してみて後悔なんぞも隠し味に据えたら尚いっそう美味しかっただろうし、ラストの一戦は連チャンでドロドロに濃く演出して欲しかったかなと。 ここのところ綺麗に物語をつくろうとしすぎて心を揺さぶってくれる作品が目減りしてましたが、やっぱりリアルなぶつかり愛をきっちりドラマとして演出できる中編は、想いのドラマの紡ぎ手である著者の真骨頂がいかんなく発揮されてて、とてもステキでした。 欲を言えばネームで心情を語りすぎてしまう部分をもちっと絵だけで伝えて、読者に想像する余地を残してくれた方がさらに輝くと想いますが。 萌えエロ命な方と、ラブコメ命な方までは無理にお薦めしませんが、リアルグルグル純愛ドラマが好みな方はぜひ♪ |
 ハコイリ (ヤングチャンピオン烈コミックス) |
収録内容
「ハコイリ」 ＳＥＴＴＩＮＧ ＴＨＥ ＳＴＡＧＥ１（「あいあんめいでん」改題） 初恋の相手同士で名門のお嬢さまと使用人の息子、彼らの初体験は・・・ ＳＥＴＴＩＮＧ ＴＨＥ ＳＴＡＧＥ２ 祖父に付き合うのを中止されていた二人だったが・・・ ＴＨＥ ＦＩＲＳＴ ＳＴＡＧＥ 他の男に紫苑をとられるとネガティブ思考の光一に・・・ ＴＨＥ ＳＥＣＯＮＤ ＳＴＡＧＥ 婿探しのコンパにでる紫苑、その頃光一は彼女のお目付役兼ボディガードの彼女に・・・ ＴＨＥ ＴＨＩＲＤ ＳＴＡＧＥ 紫苑をコンパから連れ出した光一の前に婿候補による権力の力が・・・ ＴＨＥ ＦＯＲＴＨ ＳＴＡＧＥ 祖父に連れ去られる紫苑、紫苑と合えなくなった光一に・・・ ＴＨＥ ＬＡＳＴ ＳＴＡＧＥ 警視総監の息子と結婚させられる紫苑、その結婚式に光一が乗り込んで・・・ 「オオカミ少年の恋」（読切り） 父親も友人もだれも自分のことを信じなくなった主人公、唯一信じてくれている彼女のもとで・・・ 「アブノーマル」（読切り） ブルマを嫌がるエリカにその良さを教える谷崎先生と友人の優が・・・ ヤングチャンピオン烈が誕生して一周年、遂に人気作品がコミック化！ Ｑｕｖｉｅの魅力満載のコミックとなっています。（内容はほとんど成年コミックと変わっていませんね） |
 淫らな素質 (いずみコミックス) |
★４の上ギリ。
著者の４冊目(成コミ３冊目)。 巻頭カラー４頁含む、兄妹のラブドラマ『愛妹』。 弟を無視するランドセル少女に兄の怒りが爆発するお仕置き系ちょいコメディー味『小悪魔狩り』。 教育実習生を食っちゃう女生徒会長の小悪魔系『DIVING』。 母と息子(おこちゃま)の二人だけの秘密『ワガママ』。 母と息子(おこちゃま)のイケナイ初ラブ『初恋の味、ママの味』。 姉の息子(少年)といたしちゃうお姉さんのお話『GOOD BOY』。 女教師と変態兄妹の保健室物語『ふたりじめ』。 少年と年上のカノジョの初えっち『ディストーションペダル』。 近親相姦もの３編も含め、背徳感がステキです。 ミドルティーン・ベド・破天荒なハイミドルときて、後半はショタ５連荘。 ２冊目『PURE-PURE』では一般販売にしてお茶を濁した一水社ですが、今回はきっちり成マークアリです。 エロ描写も思いっきり進歩してて素晴らしいのですが、お話としても駄作がまったくなくてハイレベルな作品集に仕上がりました。 導入部からのエロの流れがとても自然で、オチも抜群。 特に『DIVING』のスタイリッシュなラストとか『ふたりじめ』『小悪魔狩り』のオバカなオチがステキ。『GOOD BOY』『愛妹』『ディストーションペダル』もイイカンジの雰囲気にひねりオチしてます。残り２編の余韻オチだって悪くないですし。 属性がちょいとっちらかってますが、その辺許容で、雰囲気のあるエロ物語が好みな方へ是非お薦めしたい内容です。 とにかく、シビアな女心を描かせたら右に出る者はほとんどいないCuvie伝説の幕開け的一冊。 富士美のものほどはっちゃけてませんが、しっとりとした魅力に包まれてます。 |
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