Shah 『薬剤師の立場からコミュニケーションを語る』 in The 1st TeamOncology Workshop
特効薬 疑惑の抗癌剤(二見文庫 キ 6-1 ) (ザ・ミステリ・コレクション) |
著者は医者。文章はまだまだかと思われるが、取り扱う内容は医者ならではというもの。
ノンフィクションであると断りがあるが、明らかにモデルとなった企業や規制当局、大学教授等が伺える。メーカーと規制当局との癒着や不透明な現金の流れは当然あるだろう。 また、新薬開発において癌については特別で、癌死と副作用死との区別が困難である。 副作用のない薬は恐らくない。 Iressaが経口抗がん剤で副作用がないといわれたが、間質性肺炎が起こるということで注意喚起となり、幸いにもまだ使用できる。 癌で残された時間を病棟ですごすことではなく、家族の元、あるいはライフワークに取り組むことができるという点は一切報道されていないのが不思議なくらい。 生きている時間の長さだけが問題ではなく、どのように生きるのかが問題ではないのか? 薬ができるまでのことは一般市民は知らないであろう。 これはぜひとも映画化されて欲しい。 |
禁煙バトルロワイヤル (集英社新書 463I) (集英社新書) |
喫煙派の太田と禁煙派の奥仲医師による激しいバトルを期待している人や
禁煙したいと思っている人にとってはやや物足りない内容かもしれない。 奥仲医師は喫煙による癌やCOPDなどの健康被害についてはしっかり説明しながらも 一日5本位なら癌のリスクは低くなるしCOPDになる前に天寿を全うできると言う。 またエキセントリックな嫌煙運動には否定的な立場をとっており、 太田と意見が一致する事の方が多い様に感じられた。 本書は喫煙のマナーに関する議論をあえて省いているとの事だが、 喫煙者たちのマナーの悪さに嫌気がさして数年前に禁煙した私にとっては、 最も取り上げて欲しい問題だと思うのだが・・ |
東大のがん治療医が癌になって ああ無情の勤務医生活 |
医療関係者によるものも含め、がんの闘病記は珍しくなくなってきましたが、サブタイトルに(表紙では小さく)ある「ああ無情の勤務医生活」が、むしろ新鮮味があります。
著者(加藤先生)が「自分の恥部」と述べている電子メール「重要な駄文」など、勤務医の極限的な精神状態がありありと伝わってきます。 医療費抑制を訴える政治家すべてに読んでいただきたい本です。 加藤先生のご健勝をお祈りするとともに、チャンスがあれば、政治的にも動いていただき、日本の医療を改善する原動力になっていただきたいと思います。 第一刷では、わずかな差がありますが、この本が歴史的な名著になった暁には、プレミアムとなるのではないでしょうか。 |
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