NHK「その時歴史が動いた」 武乱世を制するリーダーの条件~湊川の戦い 足利尊氏、苦悩の決断~ [DVD] |
弓削道鏡・足利尊氏・田沼意次を「日本史の三大悪人」とする歴史観は、さすがに過去の遺物(で、ほぼその評価は今や逆転していると言ってよい)であろう。にもかかわらず、過去に押された負の烙印の大きさのためかドラマの主人公にもなれずトータルな人物像がいま一つ知られていない足利尊氏。その論理や行動を近年の歴史学の成果を踏まえ、尊氏本人のみならず後醍醐帝や楠木正成からの視点も交えて浮き彫りにした、貴重かつ優れた番組である。惜しむらくはゲストのコメントにややシャープさが欠けていることだが、それを差し引いても双手を挙げてお薦めしたい。 |
天皇になろうとした将軍―それからの大平記 足利義満のミステリー (小学館文庫) |
日本では天皇はひとつの家系からしか輩出できないとされている。 時代が変わってもそれは続いている。 海外では、力あるものが天皇になろうとして時の覇者になることは可能だ。 しかし、天皇になろうとして画策した人物がいた、それが義満だ。 なぜ金閣の上に鳳凰がしつらえられているのか?などさまざまな疑問を解き明かして行く。 歴史家では解き明かせなかった謎に迫る好著である。 |
後醍醐天皇―楠木正成 対 足利尊氏 |
星五つというのは、僕が読んで面白かった度合いではなくて、著者の竹田日恵氏の他の著作 竹内文書 シリーズ 四冊 と比べて一番伝えたい事が、ストレートに書かれている本だと思って星五つにしました。その伝えたい事を一言でいうと、 日本天皇は、宇宙の中心的御存在である。 ということです。このことを一冊かけて、とても熱をこめて語っています。他の 竹内文書 シリーズ では、文章の裏面解読がメインテーマで、サブテーマのように語られていた、(僕には、そう思えました。) 天皇は、宇宙の中心である という文章を読んでもイマイチ、ピンとこなかったのですが、この本を読んで竹田日恵氏の思想の本質は、この本が一番良く伝えているのではないか・・・と思いました。日本書紀の裏面解読といったスリリングな興味で、竹田日恵氏の著作に触れた方、日本史の最大のテーマである天皇とは、何か?、についてあらゆる文献を読んで歩いている読書好きの方、日本神道や日本について興味のある方、などにおすすめの一冊です。どうかご一読を・・・\(^o^)/ |