寒椿 [DVD] |
こんなに西田敏行に釘付けになったのは初めてです。 これを見た次の日に、探偵ナイトスクープに出演している西田さんを見ても、同一人物と思えないくらいの正に迫真の演技でした。 8ミリで撮ったような質感と、細部まで凝られた昭和初頭の高知をもちろんCG無し('92年制作なのであたりまえですけど)で再現され、映画の世界に否応無しに引き込まれます。 他の共演者達の好演も手伝って、東映の隠れた名作になったと思います。 ちなみに監督は、後に鉄道員(ぽっぽや)を撮った降旗康男監督です。 |
薄化粧 [DVD] |
そういうコピーだったと思いますが、まさにそういう感じです。
ギラつきそうな緒方さん、デビュー間もない竹中さん、の好演が印象的でした。 |
鬼龍院花子の生涯 [DVD] |
夏目雅子のDVDが1つ欲しくて、迷わずこの映画を選びました。
「なめたらいかぜよ」の有名すぎる台詞。 夏目雅子の痛々しいまでの美しさ。 岩下志麻の迫力。 夏木マリをはじめ女優陣の色っぽさ。 全裸なのに少しもいやらしくない。 五社監督は女優を脱がす名人ですね。 |
新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫) |
本書は、天璋院篤姫の一生を通して幕末から明治までの激動の時代を描いた作品である。よって、本書を種類別に分けるなら、「時代小説」ということになる。しかし、それよりも本書は「教科書」といった方がいいかもしれない。
まず、リーダーとしての教科書になる。特に家定亡きあとからは教えられることばかりだろうと思う。江戸城明け渡しの際や、篤姫の人身掌握はすぐれた「リーダーのため」の本といえる。 次に人間関係として。和宮一派が入ったあとの和宮と篤姫関係や、江戸方と京方のいがみ合いなどを見ているとそう思う。「人間関係の難しさ」を教えるのには最適の良書といえるだろう。 最後に人格として。 本作品中の表方の役人には、今の日本人と重なり合う部分がある。そんな時に思ったのが、「篤姫には今の日本人が見習うべき部分がたくさんある」ということだ。自分も含めて、篤姫の人格は見習わなくてはいけない。 以上の意味でたくさんのひとに読む意味のある作品だと思う。大河を見ていない人にも読んでほしい。教えられることも少なくない良書である。 注:ここでいう篤姫はあくまで「本作品中」の篤姫です。 |
新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫) |
2008年NHK大河ドラマの原作です。
篤姫の生い立ちから、大奥、晩年まで描かれた長編ですが、 篤姫と周囲の女性との会話が多くテンポがよいため、あっという間に読み終えてしまいました。 もちろん、大奥での篤姫の活躍にもっとも重点が置かれており、その時代の大奥に入り込んだ気分になりました。 篤姫は頭の回転が良くて、非常に気が強い、と感じられたので、ドラマの配役とは印象が異なるというのが個人的な感想です。 また、一橋慶喜は徳川幕府を終焉させた”悪役”のような立ち回りですが、これには多少違和感を持ちました。 |
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) |
つや消しの装丁が高級感があって素晴らしい。永久保存しておきたい。内容もいい。下も絶対買おうと思った。 |