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辺境の旅はゾウにかぎる
高野さんの著作に漂う優しさが彼の本を手にとる原動力になってます。彼の視線はいつも優しい。だから辺境の旅やUMAを本気になって探しにいけるのであろう。
本作は彼の雑誌等に発表したエッセイや対談をまとめて収録。高野ファン必携の書となっております。あいかわらず高野節は健在で、本書からも優しさが漂ってきます。

 

砂のクロニクル〈上〉 (新潮文庫)
船戸与一の作品を初めて読んだ。一世代前の冒険小説の最高傑作といえる出来栄えだと思う。主人公達の視点が各章ごとに入れ替わり、イスラム革命後のイランの情勢を様々な立場から描写していく。主人公達は宗教・民族・金儲け等の己の目的に殉ずるために激情に駆られ、怜悧に判断し、苦悩しながら闘いの中で命を削っていく。 国際紛争の主な火種は国家×宗教×民族の数だけある。例えば中東のような複雑な場所では人間の数だけ紛争の火種があるといっても過言ではないだろう。 この作品はフィクションであり、全くの現実ではないと思うが、中東の平和は単純な善悪論では解決しないことが改めて良くわかった。住んでいる人たちだけではなく欧米や旧ソ連諸国の思惑まで絡んでくるのだから、一体どうすれば良いのだ? ただ主人公達は、命をかけた目的を持っている。生きている間に哀しみは絶えず、非業の最期に倒れても、精一杯生きた事だけは誇りに思っているだろう。 近年のノワールとよばれる作品の主人公達は自分の中のどす黒い欲望だけに忠実だ。物質面では豊かでも、むしろそれゆえに凄惨な生き様だ。人間が存在する限り、血を流すのは避けられないことなのか。 もちろんこの小説はエンタテインメントだ。今まで書いてきたようなことを一切抜きにして熱い想いのぶつかり合いに心動かされるのも悪くない。真性正統派冒険小説である。ちょっと厚いけど。

 

炎の回廊―満州国演義〈4〉 (満州国演義 4)
 著者・船戸さんも時々訪れる、とある荻窪の『居酒屋・女将』から推奨され、本作品1〜4巻までを読んだ。40年以上船戸さんを知る『女将』が初めて褒めた作品だそうである。
 嘗て、ゴルゴ13の脚本なども手掛けた著者は、好奇心を擽る『フィクションの世界』を描かれた。しかし本作は、日本人であれば小学生でも知りうる『ノンフィクションの世界』に『フィクションの世界』をコラージュ(糊付け)したものである。しかも、『ノンフィクションとして存在する人物』は、作中、台詞を発しない。ストーリーを創るのは、コラージュされた『ノンフィクション・敷島4兄弟およびそれを取り巻く人々』である。多くの歴史小説が、『ノンフィクション』に語らせるなかで、本作は、『フィクション』をコラージュし、語らせ、歴史を躍動させる。この構成が何より面白い!
 (4巻に詳細があるが)『国民』が存在しなかった『満州国』という『国家』が、何故、存在しえるのか。官僚・馬賊・軍人・アナーキストという立場を異にする、敷島4兄弟が、『満州国』を巡って、『追従』『無関心』『肯定』『否定』という4機軸でストーリーを展開する。それは、肯定・否定・昇華という弁証法的アプローチで『満州国』を描き、読者に『満州国』の存在感をよりリアルに感じさせる。
 さて、本作品はまだまだ続く。異なる4機軸・敷島4兄弟が『風車』のように回転しながら、『ノンフィクション』の世界を駈け巡る。この『風車』の中心は何か。それは、今後の作品進行のなかで明らかにされるであろう。肯定・否定を繰り返す中で、『昇華』される『真理』は何か。新鮮なテーストの歴史小説を発見した喜びに、私は浸っている。

 

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船戸与一 情報


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