「マドモアゼル・モーツァルト」 スタジオビデオレター Vol.3
Genius Party<ジーニアス・パーティ> [DVD] |
STUDIO4℃が贈るオムニバスムービー。
2007年7月に劇場で公開された今作は、アニメーターとして有名どころを集結させ「制約は、ゼロ」のもとでそれぞれの個性を生かした映像を見せる短編作品である。 知っているのは河森正治、湯浅政明、そして渡辺信一郎。 それ以外の人の作品では木村真二の『デスティック・フォー』は面白かった。どこか『ナイト・メア・ビフォー・クリスマス』を彷彿とさせる怖めのビジュアルだがキャラクターはそれに反して子供のような純粋さをもっていて、主人公の少年がカエルを助けるため、仲間を募って冒険するのが見ているとなんともほほえましい気分になる。 河森正治の『上海大竜』と湯浅政明の『夢みるキカイ』について、前者は疾走感のあるメカアクションにまず興奮し、後者では独特の色とチラリと垣間見える残酷な展開はやはり監督のカラーが出ていると感じた。 で、個人的に一番だったのは渡辺信一郎監督の『BABY BLUE』。 「カウボーイビバップ」などで見せたカッコいい演出に加えてこの「制約ゼロ」な環境でどんな作品を見せてくれるかと期待すれば、高校生の男女を題材にした純然たる青春ストーリー!内容は二人が学校をサボってどこか遠くへ行こうかと旅をする話なのだが、かれらの微妙なしぐさや途中での警官とのコメディチックなやりとりも含め、改めてこの作品が渡辺監督作品であるということを認識させられるほど情緒的だ。 10分ちょっとでどれだけ魅せてくれるか。 それぞれの作品をどう感じるかは人それぞれだが、一つでも楽しめれば見た価値はあったと思う。特典のコメンタリーでは河森監督が一番笑えた。 |
マドモアゼル・モーツァルト 限定版 (九龍コミックス) |
自分の才能を信じて疑わず、享楽を欲して音楽に帰る天才少女モーツァルト。 大変魅力的な女性ですが、音楽を通じて接すれば幸福、身近にいればめまぐるしい嵐に巻き込まれ疲労していくので、たまらないでしょう。 映画「アマデウス」とはまた違った俗な愛憎をお楽しみ下さい。 ミュージカル版ではサリエリが原作より幸せになるようなので、いつかDVD化されたらと思います。 |
マドモアゼル モーツァルト〈3〉 (福山庸治選集) |
大好きな漫画です。モーニングKC版は何度も読み返してボロボロになってしまったので、このエディションを発見した時は即3冊とも買いました。 このエディションは作者によるあとがきや、「魔笛」を自ら演出したこともある江守徹さんのあとがきなどもあり、作品のファンなら是非揃えておきたい愛蔵版です。 福山作品はこの「マドモアゼル・モーツァルト」を最初に読みましたが、特異なコマ割り、リアルだったりシュールだったりする擬音など、かなり強烈な印象を持ちました。大判で是非、堪能してほしいです。 |
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