プラネテス ノンクレジットOP
プラネテス 3 [DVD] |
地球外少女の話は見逃せません。 この話は原作でもアニメでも好評でした。実際、筆舌しがたいのですが、見た後は感動を禁じ得ませんでした。 安易な「萌え」路線に走り勝ちで安っぽい作品の多い昨今において、これほど上品に纏め上げたものも珍しいのではないかと思います。 主人公たちの背景は一言で言えば未来の清掃業ですが、それをここまで練り上げ、ここまで品格の高い作品に仕上げた原作者やスタッフたちに賛意を送りたくなる逸品です。 |
プラネテス 2 [DVD] |
まだ序盤なので人物紹介的なお話が中心です。 原作と違いサラリーマン的な演出がされているので、非常に身近な感じで見る事が出来ると思いますよ。 タナベの破天荒さや5話のシアという少女の話など非常に面白いです。 DVD特典のオーディオドラマも面白いので、BSで見ていたファンの方もお買い得ですよ。 買わなきゃ損というものです! |
プラネテス 4 [DVD] |
山椒は小粒でピリリと辛い。どちらかといえば地味だけど、各話各話で文句なしの出来。ストーリーの作り込みがすごい、堅実でいて退屈させない。 「心のこり」はハチマキの先生がデブリ課に登場って話。途中までは明るく楽しいお話しで進むんだけど、それだけに最後の先生の秘密がショッキングだ。「地球外少女」の回の話しを複線として、宇宙野郎の悲しい運命を描く。それも、ここがすごいことなんだけど、妙に淡々としてるんだよね。悲劇で涙をしぼってやろう、っていう下心を感じない。「屑星の空」は、ユーリが亡くなった奥さんの形見を探し当てるお話。ストーリーももちろんいい話なんだけどそれをいやがうえにも盛り上げてるのは、画。全篇第一話で使われていた、旅客機にデブリがぶつかり、窓ガラスに亀裂が入るシーンは、その無音の効果音と合わさって惨劇の様子がとてもよく表現されている。真っ暗で、ぼんやりとした宇宙の中で、形見のコンパスを見つけるユーリのいとおしい人に再会したかのような表情とゆっくり流れる時間は効果的だ。「どこにも行かない」という約束が別れの言葉になってしまい、聞きそこなった奥さんの祈りの言葉が、最後のシーンでコンパスに刻み込まれた形で映し出される(簡単な英語だけど、ちゃんと日本語で読んでくれるのもありがたい)。べたな演出なんだけど、それがまたいいんだな。そして、ボクのこの巻での最大のお勧めは「バウンダリー・ライン」。南北問題(死語?)的な国際問題を絡ませたエピソードで、さりげなく泣かせる。どんなにがんばっても評価されない発展途上国の悲哀と冷淡な先進国。それでも何とか自分の国に踏みとどまって盛り上げようとする人たちと、その祖国を出たクレアの心の葛藤が重い。そして切なすぎるラスト。感動すること請け合いの秀作だ。 |
プラネテス (1) (モーニングKC (735)) |
いつから,夜空を見上げなくなったんだろう…という人も,きっと宇宙への憧憬をかき立てられるに違いないSFマンガ.21世紀後半の人類のあり方を,宇宙開発を通じて鋭く描いた傑作である.また,本作およびアニメ版によってスペースデブリやケスラー・シンドロームの問題が人口に膾炙することになったのではないだろうか.しかし,この物語は紛れもなく「愛」の物語でもある.
本作のタイトル『プラネテス』はプラネット(惑星)の語源となったギリシア語で,放浪者という意味を持つ.これは,一見,主人公ハチマキの生き方を表していると思われる. 彼は独りで行き,独りで死んでいくのが完成された宇宙飛行士であるとして人類初の木星往還船のクルーを目指す.しかし,テロなどのいろいろな事件に巻き込まれ,宇宙と向かい合ううち,そのような自分の価値観に疑問を抱き,宇宙の広漠さの前に自身の存在理由を見失ってしまう.しかし,やがて「愛」について語るタナベと関わるうち,広い宇宙では独りでは生きていけないことを悟り,後に彼女と求婚する.このことを通じて,本作は,元来の放浪者であったハチマキが自らの拠を見いだし,成長する物語とも読める.また,本作ではタナベの語る愛以外にも様々な愛が描かれ,それによって苦悩する等身大の人々の姿が魅力的で,ラストにハチマキが語る言葉が非常に印象的だ. またこの作品は名言が多いことでも有名.ここではそのうちの2つを紹介したい. 「20世紀初頭に宇宙旅行を夢見たおっさんが,それを叶えるために一発吹いたのさ ツィオルコフスキーは頭がいいから,自分の欲望を人類全体の問題にすりかえたんだ たいしたおっさんだよ おれは宇宙に来たかったから来たんだ.飽きたら去る それだけだ わがままになるのが怖い奴に,宇宙は拓けねェさ」 「真理の研究は科学者が自らに課した使命です 本物の神様はこの広い宇宙のどこかに隠れ我々の苦しみを傍観している いつまでもそれを許しておけるほど,私は寛容な人間ではない 神が愛であると言うのなら,我々は神になるべきだ さもなければ我々はこれから先も永久に真の愛をしらないままだ」 前者はまさに,ピックサイエンスの関わる人間のあり方を突いたものといえる.最近でこそ説明責任が求められるが,その本質は社会に思いこませることに過ぎない.つまり,人々に夢を語り夢を与えることだ.宇宙開発の成否はまさにここにかかっていることであり,日本の宇宙開発の規模が小さいのは夢を語れる人がいないからではないだろうか. 後者はソフィスト(智を愛する者)である科学者の愛について,的確に述べている.そう,科学者は皆,答えを知りたがっている.それは,それひとつで我々の存在について答えてくれる究極の答えだ.それは,神の愛そのものに他ならない. まずは1巻の第1話,第2話を読んで欲しい.宇宙で生きるとはどういうことか,宇宙に向き合うとはどういうことかを考えさせられ,SFとしても最良の入門である. |
ヴィンランド・サガ 6 (6) (アフタヌーンKC) |
トルケルとの決闘から、クヌート王子がアシェラッドとトルケルを従えて始動するまでのお話です。ヴィンランド・サガの大きなターニングポイントといっても良いでしょう。 特にクヌート王子が覚醒する場面はとっても良かった。王子の選択は潔いなと思いました。 アシェラッドの知略とトルケルの武、そしてそこに主人公トルフィンがどうからんで行くのか楽しみです。 歴史上の結末は知っているけど、このクヌート覚醒の場面を読んで幸村先生の味付けでどうなるか期待せずにはおれません。是非最後まで描ききっていただきたいです。 トルケルの回想に出てくるトールズは相変わらず強すぎですね。 「ヨーム極北真拳」の存在もあながち嘘ではないかも(笑)。 物語が大きく動き始めた本巻は必読です。 |
プラネテス (4) (モーニングKC (937)) |
しているようで実は1つのことをずっと作者は伝えたかったのかー
という意図はなんとなくわかりますが、その意図の中身自体は微妙なしこりがあってうまく伝わりませんでした。 というのも、全体的にどこか言葉足らずのまま、それらしい詩や描写を書き連ねているだけのように感じられたからです。それこそ、「行間を読め」ということなのかもしれませんが、いまいちわかりにくかった気がします。作者の自己満足という感じさえ受けました。 一巻の最初みたいな、宇宙・ちょっといい話的なものが続くのかと思ったら途中から迷走していった感があります。 でも、それでも、ハチマキのあのセリフを再読したときに、なぜか涙が出てきました。意味不明です。別にうれしいわけでも、悲しいわけでもないのに。感動したからでしょうか。そんな感じはまったくしなかったのですが。 とにかく、いろいろと視点が二転三転して、それぞれの中でのしこりのようなものがいろいろと絡み合った末に、最後は「愛」という大上段でさくっとしめちゃっただけの気もします。 結局犬の件はどうなったのか?責任者の人は?なんであんなことを考えていたの?結局どうなったの? 結局いろんなしこりを残したまま終わりましたが、それでも、なんというか意外とその本質は、青臭さを直球でぶつけてきたようなマンガかもしれない・・・んですかね |
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