Night and Day |
Sister Qが歌う”Night and Day”は、甘い声、セクシーな声、子供っぽい声と声質の違う3人が交互に或いは同時に歌う不思議さがアレンジや歌詞と絶妙にマッチしていて、何度も聴いてしまう1曲だ。ドラマ『Mの悲劇』の最後に長谷川京子、稲垣吾郎などのフォトメモリーと共に流れると一層引き込まれてしまう。シルエットだけのトーンを抑えたジャケットも良い。 |
TBS系日曜劇場「Mの悲劇」オリジナル・サウンドトラックアルバム |
Mの悲劇を視聴なさっていた方ならわかる美しくてかつ奇妙な曲調のサントラです。 ドラマの先の読めない展開に共鳴するかのように流れる音楽に惹かれました。 なかでも「The tragedy of M」と「Misa」はドラマと御視聴されていない方にもオススメします。 |
Mの悲劇 DVD-BOX |
自分の家にドロボウが押し入って以来、「自分の身は自分で守る」を座右の銘として生きていた主人公安藤衛が、ふとしたことで、とある女性から付けねらわれてしまうところからはじまる物語。その女性が言っていた「まるで自分の心にかぎをかけているような」という表現が、心に響きました。
どれだけ自分の身を守ることに専念し、完璧な防衛思想を身につけているつもりでも、人は誰かしかに迷惑をかけたり、自分が知らないうちに恨みを買っていたりするのだということを、まざまざと思い知らされる作品。 そして、この女性との一件で、安藤はその背後に潜む事件に立ち向かうことになるのだが、この作品を見ていると、人間というのは全く関係ないはずの人間でも、意外なところでつながっているものだなぁということを実感させられる。過去のことが、全て現在の自分の周囲につながっていくのだ。また、主人公を付けねらっていた女性自身も、復讐心に取り付かれた初めの頃と比べて成長し、変わっていく。そこのところがきちんと描かれていていいと思った。 この作品のテーマは、「人と人との繋がり」ではないだろうか。どれだけ安全思想で自分を守ろうと、有機的に全てがつながっている社会において、完全に安全であり続けることなどありえない。また、他人との繋がりを断ち切ることも出来ないのだ。要するに、「自分だけを守ることのみに固執しても、完全な安全圏など存在し得ないのだから、むしろ周囲との繋がりを大切にしよう」ということなのだろう。それを思い知らされた。 まあ、ドラマの世界なので、確かに登場人物全てが何がしかに絡んでいるから、「世界って、意外と狭いものだなぁ」とか、「都合がよく進みすぎ」という意見もあるけれど、それでも今の世の中に必要な作品だと思った。稲垣五郎氏の演技もはまってましたしね(笑)。 |
日本語の悲劇 (学研M文庫) |
著者は、朝鮮半島には古代から国民国家が存在し続けていて、半島で生まれた高度な文化を日本へもたらしたのだという、強烈な韓国ナショナリズムを素直に表現しているので、腹立たしく感じる部分が所々あったが、まあそれは私自身が日本ナショナリズムを持っていることの証でしょう。それでも、古代日本との連絡口だった洛東江流域の伽耶に注目し、その子孫が話している慶尚道方言で「ヒトツフタツミッツ…」を解読していく個所はとても面白い。また「倭」という漢字がもともと背の低い人という意味があることから「倭人」とは、考古学上弥生人より背が低かったとされる縄文人のことだという説は、トンデモ説にも思えるが興味深い。ただ、奈良時代以前少なくとも8個あった日本語の母音を、かな文字・五十音表の普及によって5個に減らしたことが、現代日本人の英語等の外国語下手につながっているという著者の主張にはある程度納得するが、それを「日本語の悲劇」と呼ぶのはちょっと大げさだと思う。 |