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Blade Runner Trilogy [25th Anniversary]
Vangelisの凄さ、素晴らしさは語り尽くされていますので、今更、素人の論評は書きません。
このCD3枚組みのトリロジーについてのみ、書かせて頂きます。

CDの内容は、他のレビュアーの方々が詳しく記述していらっしゃる通りです。
Disc1は1994年発表のサントラのリミックス&リマスター盤で、
Disc2、Disc3は正規盤としては未発表の音源です。
いずれも貴重且つ興味深い内容で、映画も音楽もファンの方なら、購入価値は大です。

Vangelisの凄いところは、ブレードランナーなら「ブレードランナーだけのトーン」が、
確固たる世界観で確立されていて、それ以外では聴けない、という事だと思います。
ですからこの3枚組みを聴くと、ドップリとあの「ブレードランナーの世界」に浸れます・・・。

82年の映画公開当時、
「ブレードランナーのサントラは、アルバムとして発表する意味が無い」とういうのが、
Vangelisの公式ステイトメントでした。
この直前には、「炎のランナー」が、映画もサントラも世界中で大ヒット。
アカデミー賞も獲得し、サントラはアメリカだけでも800万枚以上売り上げていました。
なのに「今回サントラは発表せず」という事で、関係者全員(ファンも含め)騒然となりました。
しかし12年後、映画の「ディレクターズ・カット版」公開に合せ、遂に正式にサントラはリリースされました。
そして今回は「ファイナルカット版」に合わせての、トリロジー発表となった訳です。

ご存知の通り、映画の方は公開当時、冷ややかな扱いを受け過小評価されましたが、
今では「世紀の傑作」とされています(実際、名作です)。
監督リドリー・スコットも、Vangelisの存在無くして、ここまでの「高み」には至れなかったと公言。
(「グラディエーター」でもオファーをしたものの、Vangelisに断られたそうですが)。

しかし、そもそも、Vangelisは、
ブレードランナーのサントラに、いつものトータリティを見出せなかったのでしょう。
この3枚組みも、勿論、全体的なトーンは確立されているものの、アルバム・コンセプトは希薄に感じてしまいます。
なので星は4つにしました。

とはいえ、いつものVangelisの作品に比べて、ということですので、
かなり高次元での比較です。
当然ですが、購入して損はありません。

 

グレイテスト・ヒッツ(2CD限定盤)
デッカ移籍第一弾です。ユーアーザクオーリーから4曲。リングリーダーオブザトーメンターズから4曲。後は満遍なく合計15曲です。ちなみにユアアーセナルからは1曲も入ってません。新曲2曲(ALL YOU NEED IS ME)ありますので楽しみです。早くニューアルバム聞きたいです。

 

Flesh (1968) [VHS] [Import]
アンディ・ウォーホルの呪縛から逃れて、ドラッグに溺れて死の道を歩まず成功したアーティストは、ルー・リードとポール・モリセイ。
この作品はモリセイの劇場デビュー作。これまでウォーホルと共作という形でいくつもの短編を撮ってきた最初の成果である。

物語の骨格は驚く程に単純。男に体を売る男性、すなわち<ハスラー>の一日をスケッチしただけである。それだけなのに、本作には素晴しく観る者を惹きつける魅力がある。

モリセイのドキュメンタリー・タッチの見事な演出がまず成功の理由として挙げておいて、主演のジョー・ダレサンドロの魅力も指摘しておきたい。この全裸で熱演する俳優を、その辺のポルノ男優と混同することなかれ。
モリセイの長編作品ではこれがベスト、と断言したい。


 

Drowning by Numbers [VHS] [Import]
「ZOO」「コックと泥棒、その妻と愛人」のピーター・グリーナウェイによる相変わらずグロテスクで美しいドラマ。ビックバジェットなマニア向けイギリス映画を量産する彼の世界が好きな人にはたまらない映画です。この映画とケン・ラッセルの「ゴシック」にも出演したジョエリー・リチャードソンはハリウッドでも活躍していますが、そのフィルモグラフィーで特異な印象の女優さんになってしまいました。

 

リーピング 特別版 [DVD]
ダークキャッスルには当たり外れが大きいので、半分期待しないでみましたが・・・
やっぱり普通でした。

十の災、ってなんだっけ・・・とチャールトン・ヘストンの「十戒」を思い出しながら見ていましたが、前半から中盤までは盛り上げ方は満足です。
ホラーにありがちなキャラクターの「イメージカット」も控え目で、久々正統派ホラーか?
と思ったのですが・・・

やっぱりアメリカ人は、ラストは大爆発で終わらせないと気が済まないのでしょうか。
ちょっと消化不良の作品でした。

 

氷の微笑 2 アンレイテッド・エディション [DVD]
シャロンは前作でも考えてみると30代半ば、改めて見るとけっこうギリギリのオバチャンだったわけです。
続編がまた主役と聞いて勘弁してくれって感じでしたが(失礼)、もっとキワモノを予想してた割にはやはり表情とかは綺麗でゾクッとくるものがあります。
齢50でS〇Xシーンは日本じゃ有り得ない欧米パワーですけどねw

エンディングはエンゼルハートみたいな種明かしを披露されるわけですが、それも真実かどうかは判らないという受け手側の解釈に委ね、曖昧な部分を残す感じは前作と同じですね。
要は彼女は人の心を操るのが得意なのです。観客の私達も高知能でセクシーなおばさんにコントロールされていたのかもしれませんw

 

ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 通常盤 [DVD]
ストーンズについては「エモーショナル・レスキュー」から「アンダーカヴァー」あたりをリアル・タイムで熱心に聴いて、その後は新作は付き合い程度、むしろ70年代の作品を身近なものとして聴いてきたので、ブライアン・ジョーンズについても通り一遍の認識しかありませんでした。したがってこの作品のレヴューでブライアン・ジョーンズ殺害についてそういった説があると知ったくらいで、細部に歪みがあったとしてもおそらくそれと気づけないはず。だから、このプロットの真偽を云々する資格は自分にはありませんが、ひとつの作品として見た場合、ブライアン・ジョーンズという人物の造型について、その突出した(であろう)音楽的な才能は作品の前提とされているのか、描かれ方が十分でないように思われました。自分のようにその方面の素養に欠けている者は、なんとなくは理解できるものの、むしろ「いくらグループを創設したといっても、これじゃクビにされても仕方ないかも。」と周囲に対して同情的になってしまうのが人情では。しかし、予算等の事情からか、使われていた楽曲がオリジナルばかりでなく、カヴァーも多かったのはかえって新鮮で、楽しめました。

 

技術翻訳のチェックポイント―技術文書の作成と評価
この本は、全文が日英の対訳になっています。
「はじめに」〜「目次」〜「本文」〜「索引」に至るまで、全てに日英の対訳が付されています。しかも易しい英語で書かれているので、スムーズに読み進むことが出来ます。「よく見られる問題」として、文法エラー、綴りエラー、テクニカルライティング原則の無視、等々を具体例を上げて問題点とその対処の仕方を得ることが出来ます。さらに、練習問題も豊富にそろっていて、翻訳を始めてまもない方に向いている本だと思います。技術英文を主に扱っていますが、英作文を基礎から学習するにも適していると本だと思います。(^o^)/nick

 

モリッシー詩集
今までの国内盤の訳はよく意味がわからないことがよくあった。
しかし、このモリッシー詩集は元フォーク歌手でブコウスキーの翻訳
もしている中川五郎なので訳が意味不明なところがない。

スミス時代のモリッシーからソロ初期まで、通して読んでみると
モリッシーの価値観、人生観が浮かび上がってくる。


 

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