大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して PHP新書 (PHP新書) |
本書は1943年11月、東京で開催された大東亜会議の議事日程を時系列で追いながら、ここに参集した6人の「大東亜」の指導者たち(とスカルノ)の足跡を、本人の肉声や素顔を知る日本人らの回顧を交えつつ素描している。これを読めば、彼らを単に「日本軍国主義の傀儡」と切って捨てることが逆に冒涜に等しいと多くの読者も感得されるのではないだろうか。民族の独立自尊に奮闘した彼らはもっとタフで、有能な指導者たちだった。 はっきりいってこの本、出版社やタイトルからしてストレートな「大東亜戦争肯定」の本かと思って読み始めたのだが、実際はそれほど単純でもなかった。日本が掲げた大義の迷走振りや日本軍軍政の実態についても比較的公平に取り上げられている印象を受けたからだ。 「自存自衛」のため始められた大東亜戦争は、大東亜会議の開催を境に大義ある戦争へと変質を遂げた・・という著者の総括に対しては、なお議論の余地もあると思うが、多彩なエピソードの盛り込まれたなかなか読み応えのある本であることは確かだと思う。 |
炎熱商人 (上) (文春文庫 (219‐5)) |
チャキチャキの江戸っ子の主人公が、商社マンとして、フィリピンに木材の買い付けに行きます。包容力ある上司に恵まれ、ギャングの襲撃を受けながら、商売はうまくいきそうです。 ところが、彼にスペイン系白人の大変な美人+金持ちの彼女ができて・・・ 面白い! |
炎熱商人 (下) (文春文庫 (219‐6)) |
人格高い上司は、ギャングの銃弾に倒れます。 主人公は、その意思を継ぐべく、最後まで仕事をやりとげようと努力します。 いつも彼を支援してくれるのは、美人の白人娘、レオノールです。 はたして、彼女が東京の下町のおかみさんになれるか? |