エレファントカシマシ 浮雲男
浮き雲【字幕版】 [VHS] |
アキ・カウリスマキ監督、フィンランド映画。ともに失業した夫婦が立ち直るまでを描いた物語。演出も画面構成もストイック。だが結構最後まではらはらさせられる。不況による失業や銀行の貸渋りがでてきたりと日本と同じ状況があってなんだか他人事ではない。殆ど笑わない妻が引っ切りなしに吸うタバコは禁煙ばかりが叫ばれる軟弱な現代社会に反抗しているようで痛快。最後のシーンでもタバコを吹かしながら空を眺める姿がバッチリ決まる。不況が気になる中年世代は共感できる映画だと思う。 |
浮雲 [DVD] |
これは、日本のすべての「恋愛映画」(メロドラマというなかれ!)の最高傑作です。
底辺に流れる「仏印(バタビヤ・現ベトナム)」をイメージするテーマ曲。 世田谷の住宅から伊香保温泉石段、オンリーの暮す「バラック(現在では差別用語に 近いようで)、戦後隆盛した新興宗教の境内から、また伊香保の石段(ここは、私も、 彷徨しまし)たそして・・・日本の南の秘境、屋久島へと、バタビヤの音楽が響きます。 森雅之(ひたすら勝手で惨めな男)と高嶺秀子(運命に流されながらも一筋の愛を貫 く女)の、まさに丹次郎とお長の『春色梅児誉美』を彷彿とさせる内容。『君の名は』 よりも、はるかにハードで、ハートフルな・・・。 いやいや、日本の恋愛は、いまだにこんな感じなのかもと信じたい。「男尊女卑」と は言いながら、近松門左衛門の昔から、男性は、地位と見栄を守るために弱い。しかし、 弱いながら社会的地位においてずるくて強い! でも 結局、弱い! 女性は、ひたすら強い!、しかし、やはり、弱い! しかし、死してなお、強い! そして・・・・・美しい! ゲーテ曰く「永遠に女性的なるもの揚げて我を高らしむ」 いや〜! 素晴らしい作品です。 |
成瀬巳喜男 THE MASTERWORKS 1 [DVD] |
~私は、今まで男系の映画の方が見る事が多かった事に気付かされます。成瀬さんは、小津、黒澤とは違って、女系の映画でした。女の人がフレームの中で生き生きと描かれています。演技一つ一つが、意味がありこちらを虜にします。「浮雲」の高峰秀子さんは、最初投げやりなせりふ回しに「何?」って思いましたが、見ているうちに色々なバッググラウンドを知る事~~で、納得がいきます。~ |
トータル カウリスマキ DVD-BOX |
存命の映画監督の中では、私はアキ・カウリスマキを最も愛している。 しかしながら、そのあまりの地味さと知る人ぞ知るの知名度の低さから、ビデオやDVDが無く、とても寂しい思いをしていた。 こんなに愛しているというのに、「コントラクト・キラー」「浮き雲」「白い花びら」以外の作品については、それらを絶賛する映画評しか読んだことがなかった。アキ・カウリスマキを思うと、いつも泣けてきそうだった。 余談だが、カンヌでの授賞式の際、全くドレスアップせずにやってきて、舞台の上を熊のようにうろうろした挙げ句、マイクをトントンたたき、「フィンランドと自分にありがとう」とだけ言ったかと思うと、舞台進行の指示を完全に無視して、すたすた去ってしまった。 彼の作品は常に、貧乏だったりあまり幸福でなかったりする人間の方を向いている。カンヌ映画祭なんぞブルジョワのやることだ・・・と思ったかどうかは知らないけれど、私はそんなアキ・カウリスマキをますます愛している。 |
浮雲 (新潮文庫) |
戦後の退廃した時代を舞台に、安南で出会い、すごした美しい思い出が忘れられず、
盛りを過ぎた愛にしがみつく女と、別れたいのに女を突き放しきれない男の腐れ縁の物語。 物語の最初のほうで語られる安南での夢のような日々。一方内地に引き上げてからの 住む場所にも事欠くような鬱々とした日々。その対比が二人の色あせた関係のわびしさを いっそう際立たせている。物語はゆき子と富岡の視点から交互に語られるが、 他の男に生きるために頼るものの、富岡だけを一途に想うゆき子と、次々と他の女に 目移りしつつ、わずらわしくなってきたゆき子を捨てきれない富岡に、男女の典型的な 恋愛間の違いを見せ付けられる気がする。 |
浮雲 (新潮文庫) |
ちょ…っとまだ読んでないのですが、学校の歴史で習ったので買ってみました!おそらくイケてると思いマス。 |
浮雲 (岩波文庫) |
言文一致体を駆使した小説というだけでなく、立身出世などに悩む、当時の青年たちの群像を描いて秀逸な1冊。いうまでもなく明治期の多くの文章は漢文の素養を基礎としており、現代の読者がいきなり読もうとしても、難しいことが多い(たとえば一時期話題になった樋口一葉や、初期の斎藤緑雨をそのまま読むのは、意外に困難である)。本書はそういった状況を鑑みた岩波書店が現代語表記とともに、かなりの数のふり仮名を加えたもの。この表記によってかなり『浮雲』が読みやすくなったことは間違いない。ただ、明治期の文章が現在の文章とあまりにも隔絶しているということを、身をもって経験するのも大事だとは思うのだが。なお1941年=昭和16年に書かれた中村光夫の解説が併録されている。 |
メンデルスゾーン:無言歌集 |
甘美でシンプルなメロディに満ち溢れたメンデルスゾーンの「無言歌」を、屈指の美音を誇る田部京子が奏でます。田部京子のタッチはいつもながらピアノ以上の何かを使っているのではないかと思わせるほど柔らかく、ppからffまで実に澄んだ響きです。 しかしこのディスクにおいて彼女の一番凄いところは、それほどまでに柔らかな音色を持ちながらも、どこか凛とした格調を失わないでいる点でしょう。もとより甘い旋律に満ちた「無言歌」をことさらにセンチメンタルに弾くと、砂糖をかけた西瓜みたいでとても聴けたものではなくなる場合がありますが、田部氏の表現する落ち着いた叙情からは常に清潔な(時にはクールと言えるほどの)印象を受けます。それでいて時に胸を締め付けるように切なく歌うことも自在にできるのだから、ひとえに高水準な技術力と天性のセンスの良さによるのでしょう。 こういうすっきりとした美しさはヨーロッパのいわゆる大家にもなかなか見出せないものであり、とりわけこの「無言歌」の演奏としては一つの理想と呼べるのではないかと私は思います。 |
ベスト・オブ・ベスト/クラシック・ピアノ |
宇宙はシンプル
最盛期の神々さを調和のメロディに のせて、そしてそれに包まれる至福の一時は 普遍的な愛さ |
OSCA |
OSCA:
ベースにファズ、クラビネット、キーボードの音色、スネアパターン・・・・ 60年代後半〜70年代初頭のロックンロールを参考に林檎氏が甲高い声で韻を踏み叫ぶ。 ♪お前はもう秒殺?件のDSは実話?ノンケだし摂理で動くのだ?異種なら交配? 演奏もバンドらしく荒削り、後半部のテンポを上げて再現するのも面白いし、声も艶色で 大変格好よろしいです。 東京事変〜東京の過剰さが此処に詰まっています。退屈な日常に厭き厭き、刺激が欲しい方はどうぞ。 漫画「JOJOの奇妙な冒険」ばりの過剰さです。 ちなみにOSCAとはイタリア製の高級スポーツカーらしいです。 |
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