Ghosts I-IV |
この突如出されたナイン インチ ネイルズの新作のインストアルバム。CD2枚組全36曲が四つのパートに分かれている。しかしながらパート分けに恐らく番号付け以外の深い意味はなく、36の曲になにがしかの統一性やコンセプトはない。いってみればトレントのサウンドネタ帳の公開である。このアルバムはNINの作品というより素材集といった感じである。各曲に共通しているのは非ロック的な(ノイズ)アンビエントであるという事。時折ロック的なビートも登場するが醒めている。各曲トレントらしい才気が感じられるような鋭利でクールでダークな美しさを放っていてさすがではある。サウンドの感触として一番近いのは「フラジャイル」だと個人的には思う。どの曲も短めなのも聴きやすくていい。ただやはり一枚のアルバムの完成度を云々する種類のものではなく、臨時増刊のようなものだといえると思う。それとこれらの素材を色々な人達のクリエイティビティに使ってもらいたいという意図もあるのだろう、なんかPVを募集してフィルム・フェスみたいなことをやるそうですが…。とにかくさまざまな試みを経たあとのトレントのガチンコのアルバムが今から楽しみだ。 |
ザ・スリップ(DVD付) |
すでにネット上で無料で公開されているアルバムなので、CDを買うまでもなく聴けてしまうのだが、
スタジオライブDVDが付いているので買う価値は十分あると思う。 作品自体は、現在のNINの最大公約数的な内容である。 テンションの高い曲あり、ひねくれポップな曲あり、アンビエントなインストありで 一気に最初から最後まで聴けてしまう。 だが、ファンからしてみると少々物足りないというのが本音。 少なくともあと2、3曲は欲しかった。 またFragileみたいな大作を作ってくれないかなぁ…なんて思ったり。 というわけで、星4つにさせてもらった。 |
Broken |
NINの中で一番聴きやすいミニアルバム。 破壊力も一番かな 静と動。 コンセプトもなかなかおもしろい |
Nine Inch Nails: And All That Could Have Been [VHS] [Import] |
とにかく最高!! こんな激しい人だっただあ(笑) |
Closure [VHS] [Import] |
現在のNine Inch Nailsへの流れの通過点記録として必見。 放映されそうにないPVも貴重だが、ツアーの舞台裏での トレントの表情や飼い犬と遊ぶ姿が興味深い。 デビッド・ボウイがHurtをトレントと歌う姿も貴重。 過去の垣間見える素顔を見て、現在のトレントを見ると 長い闘いを続けてきたロックスターに頭が下がる。 一般的な表現ではないPVが多いが、それに頼らずにいられる音楽に MTV等巨大音楽産業への強い反骨精神が感じられて頼もしい。 |
LIVE : BESIDE YOU IN TIME [Blu-ray] [DVD] |
Blu-Rayなので当然ですが、映像、音ともに流石に綺麗です。
最初は今回のギタリストの妙にハードロックな雰囲気や、 前回のモヒカンノッポとの演奏テイストの違いに戸惑いました(個人的には後者の方が好き)。 が、やっぱりNINですね。観ているうちに、”こういうのを狙ってるんだ”というのがわかって来て、 違うバージョンという事で納得してしまいました。 その中で好き嫌いはあるでしょうが、これはこれで充分素晴らしい出来です。 最近、彼のCDは”ライブでどうすんだ?”と思う様なかなり複雑な音になってきているので、 今後どんな風にライブで表現するのか楽しみな所です。 ただ、トレント・レズナーの坊主頭は似合ってますかね? 今までの彼はなんとなく自虐的で内に向いた雰囲気があったのですが、 ただのふっきれたマッチョに見えました。 でもまあ、こんなのは星を引くほどの理由ではないので5個です。 星100個の評価なら99にしますけどね。 オススメです。 |
アンド・オール・ザット・クッド・ハヴ・ビーン [DVD] |
まずはジャケットが最高にカッコいい。 外見は大した事無いが、中を開くと綺麗でビックリする。 そしてメニュー等の細かい画面一つ一つのデザインが素晴らしい。 シンプルで大胆でどこか切ない感じ。 よく見るとセレクトごとにバックが変わっていたりして妙に凝っている。 ライブ映像は…文句無くカッコいい!!! CLOSUREの頃に比べるとトレントレズナーの中年ぶとりが若干気になるようになってきたが、 出てくる力や声などは全く変わっていなかった。 力強く拳を振り上げたかと思うと、繊細な背景とともに神経質な声が響き渡る。セットも非常に綺麗。 選曲も自分的にはおいしいものばかりで嬉しい。 (ラストに必ず歌うHURTは聞いてて辛くなる部分もあるのだが) やっぱりライブはいいなあ…と実感させられる。 過去のような暴力的な部分は少々減ったが、トレントレズナーやメンバーに衰えは全く無かった。 (ダニーなんかは全然変わらなく、カッコいいままだ) そしてお楽しみの隠しトラックは未だにコンプリートができない…。 |