TBS 水曜劇場の時間ですよ |
70年代に高視聴率を保ち続けたTBSの水曜劇場の主題歌、挿入歌が オムニバスのCDとして発売されたものです。 当時は決して明るい時代ではなかったはずですが、 音源としては天地真理や浅田美代子、郷ひろみなど、 ひとりごと(西真澄)、わたし(谷口世津)、短篇小説(桂木文)など 意図的にメジャーコードを使った新人の曲も 「昭和枯れすすき」「北へ帰ろう」のような曲も 「茜さんのお弁当」までの時代でCDが終わっているのもいいと思いました。 |
寺内貫太郎一家 BOX(2) [DVD] |
第1弾に続いて、このBOX2も一気に見てしまいました。ますますパワーアップして、面白いドラマになっていく感じがします。バカバカしい(←いい意味で)話もあれば、ロマンティックなラヴストーリー、胸がキュンとなるような話もあり、1回1回が充実したドラマになっていました。
役者としてはドシロウトだった小林亜星さん、30そこそこでおばあちゃん役を演じていた樹木希林さん、アイドルでまだ未知数だった西城秀樹さんや浅田美代子さん… 当時としては奇抜なキャスティングだったのだと思います。でも、みなさん本当に魅力的で個性的。「寺貫」出演者は、誰が欠けても、この傑作は生まれなかっただろうということが、今見ていてわかります。久世さんや向田さんのすごさも、改めて感じました。 まさに、テレビ史上に残る傑作ドラマだと、私は思いました。思いっきり笑って泣けて、と言えば簡単ですが、今、こういうホームドラマがなくなってしまったのが、ちょっぴり寂しいです。完結編である第3弾の発売を、今から楽しみにしています。 |
寺内貫太郎一家 (新潮文庫) |
ジュリーの歌を聴いた時、ふっと『寺内貫太郎一家』を読んでみたくなりました。
ああ、おきんばあちゃんの部屋は「隠居所」だったのですね。彼女が指先を切った手袋をはめていたのは 記憶していますが、「はね橋」のことはすっかり忘れていました。あったあったと思い出して、ワッハッハ と笑ってしまいました。 懐かしいです。巨体の亜星さんの演技、白い割烹着姿の加藤治子さんの上品でコミカルな演技、若かった 秀樹と美代ちゃん、抜群の存在感を示していた悠木千帆さん、…伴淳さんの「接吻」というぎこちない字も 確かにありました。 怒られたりイヤミを言われたりしても、誰かかばう人寄り添う人がちゃんといた…向田邦子さんのほかの エッセイとあわせて読むと、この「かばう人寄り添う人」は向田さん自身だったのではないかと、今になって 深い感動を覚えます。 |